必ず毎年iPhoneを買い換える人のためのアップグレードプログラムへの評価
えふしん | BASE,Inc. CTO , (株)想創社代表取締役
auにアップグレードプログラムというのがありまして、翌年、新しいiPhoneが出た時に、残債を支払うことなく新しいiPhoneに乗り換えられるという、一見、素敵なプログラムがあります。
softbankもauに対抗し、同等のプランを出しているのですが、これってどうなんだろうかと考えてみました。
僕も毎年買い換えるつもりなので、分割回数は12回にしてるんですよ。無金利だし残債支払い被せたくなくて。毎年、値上がりし続けるiPhoneなので、もう直近は、本体の分割払いだけで月8,000円ですよ。もう、今のiPhone、毎年MacBook Airを買い換えてるようなものですよね。
なので、アメリカの方で発表されたアップグレードプログラムが、どう日本でも反映されるのかなって思ってたんですが、auの施策は、
・月300円払えば、
・18ヶ月分の支払いまで分でfix、それ以降は支払わなくて良い。
・残り6ヶ月分は実質無料(契約を続けてれば無料)
・もし1年後(12ヶ月後)に新しいiPhoneが出た場合は、2,000円払えば、前倒しで乗り換えられる。
・ただし、12ヶ月で機種変しても、18ヶ月分は支払いが必要。
・その場合も、18ヶ月以降はやっぱり支払わなくて良い
この恩恵を受ける肝は、24ヶ月はauを契約し続けることに尽きます。まぁそれは囲い込みプログラムなので、いいでしょう。
まだ、auのiPhoneの価格が出てませんが、仮にAppleが直販するSIMロックフリーのiPhone6s plus 64GBモデルで計算してみると、
本体価格 119,664円(税込)
アップグレードプログラム適用、12ヶ月で新機種に乗り換えた場合
18ヶ月分・・・ 89,748円(税込)
プログラム月額費用 3,600円
前倒し手数料 2,000円(2015年12月31まで無料だそうです)
総支払額 95,348円(本年中に買った場合 93,348円)
差額 24,316円 (本年中に買った場合は、26,316円)
つまり、最大で26,316円ほど安く手に入ります。
しかし、このプランの罠は、次の機種変時に本体を返さなくてはいけないところ。
差額が24,000円程度であるなら、そのまま中古で売るという手があるハズです。
実際、現状のiPhone6 plusの買い取り価格は、kakaku.comで見ると、上限で49,380円とあります。
現実的に、そこまでの金額が期待できなかったとしても、確実性を取るか、不確実性を取るかというのは、どこか固定金利のローンか、変動金利のローンのどちらかで家を買うのか?という話に近いです。
いずれにせよ、アップグレードプログラムには、コミットするほどのお得感は、全くないな、と。
あと、アプリ開発者は、本体を売ったりせずそのままテスト機にしたりするので、そういう人であれば、このプログラムに参加することはできません。そこも含めて自分には、全くメリットないな、というのが感想です。
11万円も支払って買ったハードが、25,000円程度の残存価値しかないのであれば、友達とか家族にあげたほうがよっぽど良い気がします。
あと、多分、キャリアサイドもこの取組の原資は、中古販売でそれなりにハケることを前提としてると思うんですよね。
事実、このアップグレードプログラム適用の条件の中にこんなのがありました。
回収できない例は以下の通りとなります。
電源が入らない
充電を行っても充電ランプが点灯しない
電話機本体や液晶に破損や割れがある
暗証番号ロック解除とオールリセットが実施されていない
メーカ指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応がある
製造番号が確認できない、改造などメーカの保証外となるような場合
僕のiPhone6plusも、つい先日落としてしまい、今はガラスバキバキですが、そういう状態では、このプログラムに参加することはできません。
つまりリターンもさほど期待できない上に、毎月お金払ってる割には、適用に対する不確実性も高い。
それなら、auに委ねるにせよ普通の下取りプログラムでよくないですか?
iPhone6plusを機種変+下取りすると、24,840円 + au wallet 10,000ポイント上乗せで、実質34,840円ですよ。
アップグレードプログラムの存在意義がよくわからないです。(考え方が間違ってたら教えて下さい!)
このプログラムを見たら、一度はウキウキしてしまったんですが、よくよく見るとお得感ないし、そこに釣られた自分に疲れました。。。
まぁ想像するに、iPhoneに関しては、そんなに取りうる手はないんだろうな、、、、と思うからこそ、ガラホとかカケ・ホーダイとか電話屋さんらしい施策で訴求されてるんでしょうけど、自分はガラケー持ってるんで、電話はそっちでお金支払ってるので、、、残念ながら。
iPhone6sから、auで購入しても180日後にSIMロック解除できちゃうようなので、どうもiPhone本体の価格はSIMロックフリー機とさほど差がないことが予測されます。(現時点でauはまだ値段が発表されてない。ソフトバンクはほとんど値段が変わらなかった)
そうなると値引きの差異は、結局、毎月割の値引きに尽きるんですね。つまり継続契約に対する割引です。本体のリセールバリューは、au機もSIMロックフリー機もそんなに変わらなそうな予感がするので、最終的に電話会社としての施策に戻ってきましたね。
もし今回SIMロックフリー機にすると、回線契約を続けた場合、今契約してる分の、毎月割が終了したらiPhone7になった段階で割引がなくなってしまいます。ここを重視するなら、キャリアモデルを買いつづけろって話なんでしょうね。
まだauのiPhoneの価格も毎月割の値段も出てませんが、毎月割の価格に魅力がなかったらSIMロックフリーの選択もアリかなと思っていますし、格安SIMで満足できる方なら、SIMロックフリー機 + 格安SIMという独立性の高いプランもあると思います。