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記録的な大雨北上…宮城でも堤防決壊 3人死亡23人不明

鬼怒川決壊で大規模水害 浸水した常総市役所
鬼怒川の堤防決壊により浸水した茨城県常総市役所庁舎。災害派遣の自衛隊車両なども水に漬かった
Photo By 共同 

 豪雨による鬼怒川の氾濫で甚大な被害が出た茨城県常総市では11日、自衛隊や警察が救出作業を続けた。市では少なくとも22人が行方不明で、安否確認を急いでいる。宮城県も記録的な大雨となり、各地で河川が氾濫。栗原市では水没した車から、女性が死亡しているのが見つかった。栃木県では2人が亡くなり、台風18号の影響による死者は3人。宮城など3県合わせての行方不明者は23人となった。

 「いつ助けが来るのかと不安に耐えるしかなかった」。常総市川崎町の自宅に家族6人で孤立した無職角野小代さん(77)は救助された際の気持ちをそう語った。

 夫の良作さん(80)と長男夫婦、孫2人と自宅で夕食を取っていた10日夕、1階に水が流入。周囲は水没した。消防や市役所に電話をかけ続けたが、つながらなかった。空が明るくなり、近づくヘリに向け、風呂敷を振り続け、隊員に一人ずつ引き上げられた。

 前日と打って変わり、この日は晴天。濁流は止まったが、街並みがあった場所は、住宅の基礎さえ残っていない。決壊も、堤防を越えた水が住宅地側から土手を削って起きたとみられている。水田と合わせ、大きな湖のように広がる水面に太陽の光がきらきらと反射する中、救助ヘリが孤立住民をつり上げた。

 常総市で救助要請した約840人のうち約650人が救助され、正午時点で25人だった行方不明者のうち3人と連絡がとれた。床上、床下浸水は約1万1000棟。住民の孤立解消のため、自衛隊などの救助活動が続いた。茨城県警によると、不明者には8歳の子供2人が含まれる。国土交通省は、決壊した堤防付近でポンプ車による排水作業をした。1週間程度で開口部をふさぐ計画だ。

 一方、この日は宮城県が記録的大雨となり、気象庁は未明に大雨の特別警報を出した。渋井川で堤防が決壊し、大崎市では冠水で80人以上が孤立したが、ヘリコプターなどで救助された。浸水被害があった地区に、市は避難勧告や避難指示を出しておらず、「対応が遅れた」としている。

 栗原市では午前7時ごろ「車が流れている」と119番があり、約2時間後、水没した車が見つかった。乗っていた同市の団体職員高橋ひとみさん(48)の死亡が確認された。午前4時15分ごろには、男性(62)から車ごと流されていると通報があったが、行方が分かっていない。

 栃木県ではこの日、鹿沼市で起きた土砂崩れで生き埋めになった女性(63)と、日光市で作業中に意識不明の重体となった男性(25)の死亡が確認された。台風18号による死者は計3人、負傷者は26人になった。

 気象庁は10日に出していた茨城、栃木両県への特別警報をこの日朝に解除。宮城県も夜には解除した。

[ 2015年9月12日 05:30 ]

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