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2015年09月12日 07時56分 UPDATE

「Windows 10」、予約しなくても約6GBのファイルを自動ダウンロード(回避方法あり)

Windows 7/8.1搭載PCで、「Windows 10の予約」をしていない場合でも、インストールファイルのダウンロードだけは自動的に行われる。Microsoftが複数のメディアに対して認めた。ダウンロードもしたくない場合の回避方法を紹介する(Microsoft非公認)。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが7月29日にリリースした「Windows 10」は、スペック的に対応するPCのツールバーに表示される「Windows 10を入手する」を有効にしておくとインストールを予約したことになり、順次インストールに必要なファイルがダウンロードされ、完了すると以下のような通知が表示される。

 windows 10 1

 予約をしなければこのような通知は表示されないが、実はインストールファイルのダウンロードまでは自動的にされることが分かった。

 本稿筆者は仕事メインのPC(Windows 7)ではインストールの予約をしていないが、HDDに2つのインストール関連フォルダがダウンロードされていた。

 windows 10 2 合わせて約6Gバイトある

 この件について米THE INQUIRERがMicrosoftに問い合わせたところ、「Windows Updateで自動アップデートの設定にしている個人ユーザーには、アップグレードを思い立った段階で準備が完了しているように、あらかじめファイルをダウンロードしている」と答えたという。

 「このPCはWindows 10にアップグレードするつもりはない」という場合でも、自動アップデートの設定にしている(セキュリティ上推奨されている)かぎり、ファイルを削除してもまたダウンロードされてしまう。ダウンロードはユーザーがPCを使っていない時間帯に実施されるが、それでも6Gバイトものファイルをダウンロードするにはそれなりにネットの帯域幅を消費する。

 自動ダウンロードを中止する方法は本稿執筆現在、Microsoftからはまだ発表されていないが、米LifeHacker他、複数のメディアが手順を紹介している(以下はプログラム名以外はWindows 7の場合)。

 まず、既にフォルダ(OSのドライブにある「$WINDOWS.~BT」と「$Windows.~WS」)がダウンロードされている場合は、これらを削除する。

 次に、関連する以下のプログラムをコントロールパネルの「プログラムと機能」→「インストールされた更新プログラムを表示」で探し、以下のプログラムをアンインストールする。

  • Windows 7:KB3035583、KB2952664、KB3021917
  • Windows 8:KB3035583、KB2976978

 各プログラムをアンインストールしたら、一旦PCを再起動し、再度ダウンロードされないようにするための作業をする。

 「Windows Update」→「更新プログラムの確認」を開くと、「重要な更新プログラム」のリストにアンインストールしたプログラムが表示されるはずなので、上記のプログラムを1つずつ右クリックして「更新プログラムの非表示」に設定する。

 気が変わってPCをWindows 10にアップグレードしたくなったら、非表示にしたプログラムを表示に戻せばいい。

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