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体外受精36万8000件余 過去最多を更新
9月12日 5時29分

おととし行われた体外受精は36万8000件余りと10年前の3倍以上に増え、過去最多を更新したことが日本産科婦人科学会のまとめで分かりました。一方、この治療の結果、産まれた子どもの数は4万人余りと治療件数の1割ほどにとどまり、専門家は「妊娠適齢期を逃して治療を受ける夫婦が増えているのが主な原因で、仕事と出産を両立できる社会づくりを急ぐべきだ」と指摘しています。
日本産科婦人科学会は、体外受精を行っている全国の医療機関から毎年、件数などについて報告を受けています。
それによりますと、おととし1年間に行われた体外受精の件数は36万8764件で、10年前の3.6倍に増えていることが分かりました。
一方、この治療の結果、産まれた子どもの数は4万2554人と治療件数の1割ほどにとどまっています。
およそ24人に1人が体外受精で産まれた計算になりますが、治療件数の伸びに比べて産まれた子どもの数の割合は増えておらず、専門家は、女性が妊娠しにくくなる30代半ば以降になって治療を受ける夫婦が増加していることが主な原因と分析しています。
国立成育医療研究センターの齊藤英和医師は「妊娠適齢期を逃して慌てて治療を受ける夫婦が増えているのが実態で、20代から30代前半の時期に仕事と出産・子育てを両立できる社会づくりを急ぐべきだ」と指摘しています。

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