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溶接が不十分な部品 全国92の橋で使用
9月12日 7時43分

京都市の橋で耐震補強工事に使われた部品に溶接が不十分なものが見つかった問題で、国土交通省などが国と高速道路会社が管理する橋で同じ部品が使われた場所を調べたところ、新潟や大阪など全国17の府県にある92の橋で使われていたことが分かりました。
この問題は、京都市の国道の「勧進橋」で耐震補強工事で溶接が不十分な部品が使われていたことが明らかになったもので、部品を製造した福井市の久富産業はこれまでの調査に対し、意図的に不十分な溶接を行ったことを認めています。
これを受けて、国土交通省などは、国と高速道路会社が管理する橋について、過去5年間の補強工事を対象に久富産業の同じ部品が取り付けられていないか調べたところ、全国17の府県にある92の橋で使われていたことが分かりました。
最も多いのは新潟県の16、次いで大阪府の12、京都府と兵庫県の10などとなっています。この中には国道1号や名神高速道路や阪神高速道路の橋もあるということです。
また、このほかにも、17の府県と35の市町村などが管理する橋についても同じ会社の部品が使われているということで、情報を提供しました。
これにより通行止めとなる橋はありませんが、国土交通省は、阪神・淡路大震災のときの揺れを上回るような地震で影響が出るおそれがあるとして、今後、1か月をめどに安全性の検査を進め、溶接が不十分な場合には補修することにしています。

また、厚生労働省によりますと、溶接が不十分な部品は、長野県企業局松塩水道用水管理事務所が管理する橋でも使われていたということです。
この橋は塩尻市にある権現橋で、平成23年に発注した耐震補強工事で取り付けたということです。これを受けて、厚生労働省は全国の水道事業者にも情報提供を行い、同じ業者による工事がなかったかを確認し、安全性を確認するよう呼びかけました。

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