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【大リーグ】

マー自画自賛10K 日米1500K 身重の妻の前で

2015年9月10日 紙面から

◇オリオールズ2−1ヤンキース

 マー、愛妻の前で日米通算1500奪三振も、12勝目はならず−。大リーグは8日、各地で行われ、ヤンキースの田中将大投手(26)はオリオールズ戦に先発して8イニングを6安打1失点、今季最多の10三振を奪う好投だったが、勝敗は付かなかった。チームは1−2で敗れた。レッドソックスの田沢純一投手(29)はブルージェイズ戦の8回途中から登板し、2/3イニングを無失点。3年連続60試合登板を果たした。チームは延長10回、1−5で負け、連勝は4で止まった。マーリンズのイチロー外野手(41)はブルワーズ戦で3打数無安打1得点、1四球。

 今季最多の10三振を奪った田中が、エースとしての存在感を示した。4回まで一人の走者も許さないパーフェクト投球。前回登板からの中5日の登板間で取り組んだ投球フォームの修正が実り「全てのボールをいい感覚で投げることができた。球の勢いもあった」という自画自賛の投球内容。握りにマイナーチェンジを加えたという宝刀・スプリットと120キロ台のカーブがさえわたり、オリオールズ軍打線を8イニング1失点と翻弄(ほんろう)した。

 ただ田中の快投も及ばず、チームは救援陣が9回に勝ち越し点を許して手痛い敗戦。試合後も「いいピッチングをしても勝つ時もあれば、負ける時もある。自分の仕事を毎回やっていくだけ」と淡々とした表情でもどかしい思いを口にした。

 5日にタレントのまい夫人の第1子妊娠を発表してから初登板。試合中には、一塁側のスタンドから応援する夫人の姿が球場の大型スクリーンに映し出されるなど、力強い後押しに応えるかのような投球を披露。ジラルディ監督も「打線の援護はなかったが、田中は素晴らしい投球をしてくれた」とエースの投球を高く評価した。

 試合前にはチーム最多の14勝を挙げているイオバルディが、右肘の炎症のため2週間の投球禁止が決定。ブルージェイズとの優勝争いが混沌(こんとん)とする中、先発陣を支えるエースとしてより一層の期待がかかることになる右腕は「チームにとって大事なところでしっかり力を発揮して、勝利につなげていけるような投球をしていければ」と、残り1カ月あまりとなったシーズンでのフル回転を誓った。(ニューヨーク穐村賢)

 

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