キヨシ監督 残り１７戦は若手で勝負　まさかの３戦連続雨天中止

　３試合連続の中止では“キヨシの雨トーク”も湿る。ＤｅＮＡの中畑清監督（６１）は９日、神宮室内で練習を見守ると、「何もないだろ」とポツリ。シーズン終盤に試合が４日間も空き、「こんなことないよ。球宴休みみたいだな」と恨めしそうに空を見上げた。

　トークに笑いがなくても、しっかりと視線を前に向けるのが指揮官だ。現状では今後の日程も７連戦止まり。守護神継続が決まった山崎康についても、「休めば休むほど良い」と疲労回復の期間延長ととらえることができる。さらに、先発ローテも石田と砂田の若手左腕２人を軸に回し、残り１７試合のラストスパートに懸ける方針だ。

　「その２人が一番、勝ち試合をつくってくれている。石田と砂田は動かさない」。雨で流れたビロウと三浦を飛ばし、大卒新人と育成出身２年目の両左腕が優先的に先発する。格より調子。「残り試合も少ないし、一戦必勝よ」。逆転ＣＳの夢をあきらめないキヨシ軍団の命運は、山崎康を含めた若武者トリオに託される。　（井上学）