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【プロ野球】

阪神サヨナラG倒 延長11回マートンが決めた

2015年9月10日 紙面から

阪神−巨人 延長11回裏1死二塁、サヨナラ二塁打を放ちナインの祝福を受ける阪神のマートン(中)=甲子園球場で(市川和宏撮影)

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◇阪神4−3巨人

 阪神が今季8度目のサヨナラ勝ち。延長11回1死二塁でマートンが決勝の二塁打。1−3の7回にもゴメスの適時二塁打などで追い付く執念を見せ、救援陣も踏ん張った。巨人は9回無死三塁を逃すなど再三の好機を生かせなかった。

     ◇

 大熱戦の結末は、劇的な阪神のサヨナラ勝利だった。決めたのはマートン。延長11回1死二塁から左中間へ二塁打を放ち、宿敵・巨人を下した。自身2度目、チームは今季8度目のサヨナラ勝ち。負ければ2位ヤクルトに同率で並ばれていた死闘を制し、巨人には3ゲーム差、2位には1ゲーム差と広げて単独首位の座を守った。ヒーローはお立ち台で感情を爆発させた。

 「(気分は)メッチャイイ! スゴイ!!」

 引き分けも覚悟した展開だった。7回に2点差を追い付いた後、決定打を欠いた。マートンも8回1死一、三塁で三ゴロ併殺打に倒れていた。4打席連続凡退後、延長11回1死二塁で5度目の打席が回ってきた。「それまでの打席の感覚はよかったので気持ちを切り替えた。相手はいい直球を持っている。いい投手に対戦するということで、シンプルに考えてボールに最短距離でバットを出すことを考えた」。腕を畳んでマシソンの内角フォークを捉えた。

 甲子園で全体練習が行われた7日。リフレッシュも兼ねて練習後に京都へ向かった。清水寺、伏見稲荷大社、錦市場。時間が許す限り古都を巡った。「日本を勉強して、理解するためだよ」。日本文化へ、じかに触れて、学ぶ。それがチームメートを理解することにもつながる。優勝へ向けて、気持ちが引き締まる気分転換となった。

 日米で活躍してきた33歳。混戦を勝ち抜く術も知っている。「米国でも優勝したけど、簡単なことではない。シーズンを戦ってきて、残り19試合。この時期が一番楽しい。この時のために頑張ってきたから楽しみたい」。振り向かず、前へと突き進め、俺に付いてこい−。マートンが優勝への使者となる。 (西岡誠)

 

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