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【格闘技】

人母美、耐えた“言葉責めスパー”

2015年9月11日 紙面から

世界戦に向け必死の形相でトレーニングする高野人母美=東京都新宿区の協栄ボクシングジムで

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 WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ(11月11日、東京・後楽園ホール)で同級王者ダニエラ・ロミナ・ベルムデス(26)=アルゼンチン=に挑戦する、東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者高野人母美(28)=協栄=が10日、東京都内のジムで元WBA世界フライ級王者・坂田健史(35)・協栄ジム代表と世界戦と同じ10回のスパーリングを敢行した。

 「それで世界が取れるか? そんな甘くないぞ!」−。金平会長の容赦ない高野への“言葉責め”がさく裂した。この日までに100回のスパーを消化。疲れているのか、動きに切れがない。世界レベルの破壊力のある右ストレートを坂田代表にぶち込むなど瞬間、瞬間には輝きを放つが、続かない。4回にスタミナ切れの兆候を見せたかと思えば、最終10回には急回復とペース配分もつかめていない様子だった。

 スパー後、ミット打ち、サンドバッグ打ちで追い込み、半泣きになりつつ「本番までに坂田代表からダウンを奪いたい」と宣言した高野。だが、「右は確かに人を倒せるパンチ。潜在能力はピカ一。本人が一番、気付いていない」と同代表も認める才能を持ちながら、生かし切れていないのが現状。残り2カ月。伸びしろは無限大だが、どこまで変われるか。本人次第といえる。 (竹下陽二)

 

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