【ベアリング清掃、交換】
ホイールの長期にわたる使用で、ハブのベアリング交換や清掃が必要となった場合、DT240Sのハブは、分解可能です。
今回、分解、組付け作業を行ってみました。
この作業は、専用工具、専門知識が必要となりますので、作業はお近くの日本正規FFWDディラーにご依頼頂きますようお願いします。
(納期、工賃はディラー様へお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。)
まず初めに必要な専用工具は
DT TOOL
②HXTXXX00N5024S Short installation tool (15/28X35mm)
③HXTXXX00N5026S Seal installation tool (15/36X10mm)
⑤HXTXXX00N5027S Ring nut installation tool
⑥HXTXXX00N5001S Park Tool axle holder
⑦HXTXXX00NSG20S DT Special grease
⑧HXTXXX00NMG20S Multi-purpose grease
⑨HWTXXX00NTKRAS Tool kit for front readial(pos.9)
です。
【フロンホイール分解】
DT240Sフロントハブ 分解方法
2 ハブキャップを工具⑥で挟み、ホイールを引き上げる (強く挟みすぎないよう注意)
4 打ち出したシャフトからベアリングを外し、再びシャフトをハブに差し込み、⑨の工具を使用して反対側のベアリングを打ち出す。
【フロントホイール組付】
DT240Sフロントハブ 組付け方法
1 ⑨の工具を万力で固定し、ベアリングとシャフトをセットする。
2 ホイールをセットし、もう一方の工具をホイールの上にセットした後、プラスチックハンマーで打ち込む。
(ベアリングの方向に注意、ブルーのシールが外側)
3 ホイールはそのままで、反対側のベアリングをセットし、上から⑨の工具でベアリングを打ち込む。
4 ベアリングを打ち込んだ後、⑧のマルチパーパスグリスをシャフト、ハブの内側に塗る。
【リアホイール分解】
DT240Sリアハブ 分解方法
1 手でフリーボディを引き抜く。
2 ボディ内側のラチェット、スプリング、カラーを全て抜き取る。
3 ⑤の工具を万力にセットし、ボディ側からホイールをセットし、ホイールを反時計回りに回す。
万力で取れない場合は、⑤の工具をモンキーレンチで挟み、反時計回りに回す。
リング類を取り出す。(組付け時の為に、パーツの向き順番記憶しておく)
4 シャフトをプラスチックハンマーで叩き、ベアリングを取り出す。
5 抜き取ったシャフトからキャップとベアリングを外し、シャフトを再びハブへ装着し、反対側のベアリングを叩き出す。
【リアホイール組付】
DT240Sリアハブ 組付け方法
1 ②の工具を万力にセットし、シャフトのエンドが長い方にベアリングを差し込む。
2 ホイールのボディ側を下向きにセットし、上側からもう一方の②の工具をセットし、プラスチックハンマーで叩き込む。
3 ⑤の工具を万力で固定した後、(写真C-2)のパーツを工具にセットする。
(パーツの向きは、リアハブ分解方法の作業③を参照)
ホイールのボディ側を下向きにセットして時計回りに回して完全に固定する。
3 ②の工具を万力にセットし、シャフトを通したハブをボディ側を上にしてセットする。
4 ③の工具にリングを装着し、ハブのボディ側にセットし、上部からもう一方の②の工具をセットしてプラスチックハンマーで叩きこむ。 (リングと工具の溝の向きに注意)
5 次に⑤の工具をセットした万力の上に、ホイールフリー側を下向きにセットし、ベアリングをセットしたシャフトを上から入れる。そして②の工具を使用してベアリングを打ち込む。
6 フリーの反対側に⑧のマルチパーパスグリスを塗る
7 ボディ側に⑦のスペシャルグリスを塗り、スプリング、ラチェット、ボディを装着する。
以上です。