(セ・リーグ、阪神0-3広島、19回戦、広島11勝7敗1分、11日、甲子園)広島・黒田博樹投手(40)が阪神戦に先発し、8回2安打無失点の好投。9勝目(6敗)を挙げた。チームは3連勝で、首位ヤクルトに4ゲーム差とした。
黒田が、相性のいい虎相手にテンポよく向かっていった。一回は三者凡退。二回は先頭・福留に左翼線二塁打を浴びたが、後続をピシャリ。すると味方が三回に1点を先制してくれた。
絶妙に動くボールの制球が冴え、打者を翻弄。四回はマートンを見逃し三振、福留を中飛、ゴメスを空振り三振と強力クリーンアップを三者凡退。回を追うごとに、調子を上げていった。
黒田にとって、セ・リーグ相手に勝ち越しているのは、この日3勝目(無敗)を挙げた阪神だけ。チームにとって、阪神戦があと6試合も残っているのもプラス材料だ。
9勝目を挙げた黒田は、開口一番「チームが勝ったことが一番だった」。阪神打線を8回2安打に抑えたことに、「まずまずだった。味方のいいプレーと石原がうまくリードしてくれた。すべてのイニングで意識して、先頭打者を出さないように集中していた」と振り返った。
「中崎、大瀬良が連投してきたので、出来れば投げたかった」と、完投とはいかず少し悔しそう。10勝まで1勝に迫り「目の前の試合を一生懸命投げるだけ。結果的にそうなればいいかな」。また、首位ヤクルトと4ゲーム差には「僕たちは粘り強くしぶとくやっていくしかない」と意気込んだ。
緒方監督(黒田に)「素晴らしい投球だった。一球一球、丁寧に気持ちを込めて投げていた」
丸(六回、止めたバットに投球が当たり適時内野安打)「飛んだところがよくて、あわよくばと思って走った」