ユングは、自我を補完する元型として、影の元型を提唱しました。
(ややこしいと思う人は10行ぐらいスクロールしてください。それでも、なんとなくわかると思います)
影は、その人の意識が抑圧したり、十分に発達していない領域のことを言っていますが、また未来の発展可能性も示しています。簡単にいうとスターウォーズでテーマとなったダークサイドですね。
シャドウは否定的な意味を持つ(しばしば悪や恐怖の対象としてイメージ化されます)場合が多いですが、この自分の中にある否定的なものを乗り越えて、心を発達させる必要があります。
それは心の中のいやなものすなわち影を無意識の世界に追いやるのではなく、むしろ影と対決すること、自分自身の否定的なとこころや欠点を意識化し、影を今意識している心に統合することが、人間の心の発達の道であり、自己実現の道(個性化の過程)であるとユングは唱えたのですね。 (wikipedia参照)
少し小難しく書いてしまったけれど、影との対決と言うと大変なものに聞こえるけれど、自分の中にいやなもの、そういうものがあるのだなと意識できるだけでも変わってきます。そういうものに日々気がつけるようになるとかえって生きやすくなると思います。
人間って、ネガティブなものたくさん持っているでしょう。いじわるだったり、欲が深かったり。嫉妬深かったりするでしょ。相田みつおさんでないけれど「人間だもの」
そういう自分の影の部分にたくさん気が付いていくことが大事だということ。
気が付くことが成長できる機会になるよということです。
より詳しくお知りになりたい方はこちらをどうぞ。
心理療法の光と影 ― 援助専門家の<力> ユング心理学選書 2
- 作者: A.グッゲンビュール・クレイグ,樋口和彦,安溪真一
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1981/07
- メディア: 単行本
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この本に援助職の方でコメントされた方で 自ら自分自身をダークサイドと名乗り
「援助者になった時からずっとコンプレックスに感じていたこと。 それは、「ひとのためにことをなしたい」とあまり考えたことがないこと。 内心自分はなんて不謹慎な人間だろうかと感じていたが、この本に癒された。 日本人の伝統として世のため人のため、ってのがあります。 すばらしい伝統であり、僕自身その恩恵に十分あずかってますが、 だんだん時代にそぐわない考えになりつつあります。 他人のために役に立てる自分、という思い上がった万能感、 そんでもって自己愛が露呈しちゃいがちな今日この頃。 まずテメエのことやってから余力で他人に援助すればそれでいい!!」 と
コメントされていた方がいましたが、このぐらいきちんと自分に言える方がいいと思う。
治療者として育つ可能性は大きいのではないかしら。私も自分を育てなくてはいけません。自分が万能感をもちやすいことや自己愛的かもしれないと気付いておられる。 こういう方の方が自分に正直で自己一致していて私は人間として信頼できます。もし、相談者にはすごくいい顔して他のスタッフにパワハラばかりやっている援助職の人がいたとしたら、私は相談者の人にはそこは絶対紹介しません。いないでほしいけれど。
この方ご自分のことで大変なのだと思いますが、「テメエ」つまりご自分のケアってとても大事だと思う。自分のことケアしているといろいろな気づきがあって、カウンセリングにも生かせますしね。
それでは、KOROKOのシャドウを表現します。
みなさんが「シーーーーーーーン」となるのを感じました。