2015年 9月12日(土)よる11時放送
9月19日 よる0時放送(金曜深夜)
原爆にさわる 被爆をつなぐ
~長崎・被爆二世 戦後70年をこえて~
長崎に原爆が落とされてから70年。被爆者の平均年齢は80歳と高齢化が進む一方、被爆二世の中には、差別や放射線の遺伝的影響の不安から、親の被爆体験を聞いたことがない、あるいは、二世だと口に出したことがない人も少なくない。
その中で3年前、長崎に市民を中心に「被爆二世の会」ができ、親の被爆体験を次の世代に伝える活動を始めた。昨年、二世たちは、いまだ被爆の傷を体に残しながらも、原爆の脅威を訴え続けてきた被爆者・谷口稜曄さんを訪ね、谷口さんの背中一面に残るケロイドにみずからの手で触れた。そこから伝わってきたのは、壮絶な被害の現実感と、今も消えることがない苦しみだった。
親から被爆体験の語り部を受け継いだ二世の女性、何も語らずに亡くなった父の真意と向き合おうとする男性など、被爆70年に向け動き始めた二世。そして、最後の気力を振り絞り、核兵器廃絶を訴える被爆者たちの姿から、“原爆”とともに生きてきた、長崎の家族たちの思いを伝える。
語り:斉藤とも子
(内容59分)
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- 語り部を続けてきた父から、被爆体験をつづった紙芝居を渡された被爆二世
- 被爆者の谷口稜曄さんの背中のケロイドを見せてもらった二世たち
- 背中のケロイドに、二世たちは、直接手をふれた