福島・飯舘:除染大型袋が82袋、河川に流出
毎日新聞 2015年09月11日 20時12分(最終更新 09月11日 20時46分)
環境省は11日、原発事故で全域が避難指示区域となっている福島県飯舘村で河川があふれ、除染で出た廃棄物を入れた大型の袋(容量1立方メートル)が少なくとも82袋、河川に流出したと発表した。37袋は回収したが、冠水で重機が入れない場所もあり、残る袋の回収作業は難航している。中身の流出は確認されていないという。
同省によると、袋には農地などの除染で出た草や木が入っている。仮置き場に運ぶため除染場所で野外保管していたが、10日夜から11日朝にかけて氾濫した新田(にいだ)川などの水に流され、河川に流出したという。11日午前6時ごろ、村職員からの連絡で判明した。
飯舘村や同県川俣町にある仮置き場5カ所でも土砂崩れや冠水被害が確認されたが、中身の流出はないという。【小林洋子】