韓国政府が1900億円を投じる「災害通信網」計画、ずさんな試験が明らかに＝韓国ネット「韓国は大丈夫なのか？」「既存の通信網でいいのでは？」

2015年9月9日、韓国のテレビ局JTBCによると、韓国政府が国家的災害への備えとして官民一元化の通信網・国家災害網の構築を計画しているが、基本試験の不足などの問題が発覚した。

【そのほかの写真】

韓国国民安全処（行政機関）は2017年までにLTE（携帯電話の通信規格）方式の国家災害網を完成させる計画だ。警察、消防、軍、自治体の通信方式を一元化することが目的で、施設の構築と運営費を合わせ、1兆9000億ウォン（約1900億円）が必要になる。

しかし、JTBCが取材を行った結果、通信基地局設計のための電波テストがまともに実施されていなかったことが明らかになった。実務を担当したLG CNS社が電波到達距離を測定したのは国内7カ所だけ。しかも、公共機関の屋上に基地局を設け、車両外部で受信状態を調べるなど試験環境にも問題があった。受信状態が良くない車両の中や、建物の内部では測定が行われておらず、悪天候や災害状況も考慮されていなかった。

こうしたずさんな試験によって、商業キャリアの10％程度となる1万カ所の基地局があれば十分であるとする結論が出された。これには、政府諮問委員も「不十分な試験」との立場を示している。韓国政府は、「モデル事業を通じて問題を修正していく」としたが、基本計画自体に問題があるのではないかという指摘も出ている。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「政府自体がでたらめだから、何をやっても出てくる結果はでたらめだ」
「どこから腐ったのだろう？何が間違っていたのだろう？大韓民国は本当にこのままで大丈夫だろうか？」

「韓国がやることで、何かまともなことはないのか？」
「今回は誰がおいしい思いをしたんだ？」
「しばらくは高層ビルのない平坦な場所で事故が起きるように祈ろう」

「最初から既存の携帯電話キャリア3社だけを対象に災害システムを開発したら、キャリアの統合だけすればよかった。その方が安く済むと思うけど、既存の携帯電話網でも可能なんじゃないのか？」
「官民軍を統合するって？普通のSNS使った方が早いんじゃないか？」（翻訳・編集/三田）