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 知的障害のある男性(24)から現金300万円を脅し取ろうとしたとして、警視庁は、友人でアルバイト店員の少年(19)=埼玉県所沢市=を恐喝未遂容疑で逮捕し11日発表した。男性は脅された際、液体の殺虫剤を飲んで自殺を図り、一時意識不明になった。

 東村山署によると、少年は4月18日、埼玉県所沢市を走行中の車内で、知的障害のある男性に「てめぇのおかげで仕事に遅刻した。俺の罰金を弁償しろ」と迫り、現金300万円を脅し取ろうとした疑いがある。容疑をおおむね認めているという。

 男性は少年と別れた後、恐喝に悲観し、自殺しようとホームセンターで液体の殺虫剤(100ミリリットル入り)を購入し、半分ほど飲んだという。意識不明の状態が約6時間続いたが、命に別条はない。

 2人は地元の友人同士で、男性は署に対して、以前から少年に現金を要求されたり、暴力を受けたりしたと話しているという。