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【スポーツ】

桐生「けがなく優勝したい」

2015年9月11日 紙面から

インカレの開幕に向け、ファイティングポーズをとる桐生=大阪市内で(千葉亨撮影)

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 陸上男子100メートルで日本歴代2位の記録10秒01を持つ桐生祥秀(19)=東洋大=が10日、大阪市内で右太もも裏肉離れから4カ月ぶりの復帰戦となる日本学生対校選手権(11〜13日・ヤンマースタジアム長居)に向けて記者会見。リオデジャネイロ五輪を来年に控え、「あと1回けがをしたら本当に終わり。タイムというより、まずはけがなく走り終えて優勝したい」と勝負にこだわる姿勢を見せた。

 桐生は3月のテキサスリレー100メートルで追い風参考(3・3メートル)ながら9秒87をマーク。公認記録での9秒台突入を期待されたが、けがで6月末の日本選手権に出られず、8月の北京世界選手権代表も逃した。

 その間に自身を取り巻く状況も一変。年下のサニブラウン・ハキーム(16)=城西高=が世界ユース(17歳以下)100、200メートルで日本勢初の2冠を達成し、世界選手権でも200メートルで準決勝に進んだ。この日はそのサニブラウンの国別対抗戦「デカネーション」(13日・パリ)の出発とも重なり、桐生の会見に集まった報道陣は30人ほど。けが前に比べると確かに寂しい光景ではあった。

 だからこそ負けてはいられない。指導する土江寛裕コーチは「直前の状態を見て出場の判断をする」と慎重だが、桐生は「久々のレースだし楽しく走れそう」と意欲的。「サニブラウンと一緒に走る機会があったら? 勝ちたい、というか勝ちます。ここにいる記者さんが2、3倍の数になるように頑張る」。現役最速スプリンターとしての自覚をにじませた。 (千葉亨)

 

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