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■伊吹文明・元衆院議長(元財務相)

 今度の(消費税を10%に引き上げる際の負担軽減についての)財務省案と言われているのは、政党間で協議してもなかなか決まらないもんだから、責任者が一つ案を考えてくれないかと言ったものなんですよ。内容は率直に言って、財務省が考えるにしては非常にみっともない案です。ありていに言えば。

 そして今は、バナナのたたき売りみたいに4千円で低いから5千円だとか6千円だとか、そんなことやりだしたらこれは税の話じゃなくてね、要するに社会保障を、福祉給付金みたいなバラマキの話になってしまうんですよ。

 だから、主税局としては、やはり税の本来の体系をしっかり守っていくところだから、この案は財務省の本意の案ではないだろうと。もしこんなことを本当に財務省が考えてやってたら、主税局としての存在価値がないんじゃないかと思うんですね。ただし、公約したからまとめていかなくちゃいけません。政治ってのは、評論家や学生じゃないんだから。(二階派の会合で)