IS:攻撃対象に日本公館 機関誌で例示
毎日新聞 2015年09月11日 11時06分(最終更新 09月11日 13時00分)
【カイロ秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)のウェブ版英字機関誌「ダビク」の最新号がインターネット上で公開され、IS支配地域外に居住する支持者に対して、ISの敵対勢力への攻撃を改めて扇動。対象として、ロサンゼルスやニューヨークの街、パナマの在外公館、サウジアラビアの外交官、米欧諸国のクルド人組織などと並んで、インドネシア、マレーシア、ボスニア・ヘルツェゴビナにある日本の在外公館を例示した。
ダビクは米国務省の情報に基づき、日本など60カ国以上を対IS有志国連合のメンバーと定義。それ以外にもロシアやイラン、インド、アフリカ連合(AU)など多数の国や国際組織を敵として名指しした。
一方、ダビク最新号は欧州の難民問題に関連し、IS支配地域から逃れることは「罪」だと指摘。欧州への移住は「子供たちを不貞行為や麻薬、アルコールなどの脅威にさらす行為だ」と一方的に非難した。