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南アで初期人類の化石発見 新種か
9月11日 1時01分

南アで初期人類の化石発見 新種か
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南アフリカにある洞窟の中から、250万年前から280万年前に生存していたと推定される、新種とみられる初期の人類の化石が発見され、現地の研究チームは、この初期の人類には死者を葬る習慣があった可能性があると発表しました。
これは、南アフリカのウィットウォーターズランド大学などの研究チームが10日、記者会見して発表したものです。
それによりますと、研究チームはおととし、ヨハネスブルクから北西におよそ50キロ離れた洞窟の中から、少なくとも15体分になる1500以上の骨の断片を発見しました。そして、骨の分析を進めた結果、250万年前から280万年前に生存していたと推定される、新種とみられる初期の人類の化石であることが分かったということです。
研究チームはこの初期の人類を、発見された洞窟の名前から「ホモ・ナレディ」と名付けました。「ホモ・ナレディ」は、身長が1メートル50センチほどで、手や足の形は極めて現在のヒトと似ていますが、頭がい骨の大きさはヒトの半分に満たず、脳は小さかったとみられるということです。
また、研究チームは、化石が洞窟の奥まった場所から見つかったことから、「ホモ・ナレディ」には、死者を洞窟に埋葬する習慣があった可能性があるとしています。
これについて研究チームは、「埋葬は、ヒトが行う行為だと考えられてきたため、ヒトをどのように定義するかに影響を与えるほどの大きな発見だ」として、今後も分析を続けることにしています。

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