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2015年09月11日 08時32分 UPDATE

臭わない、安心・安価……「女子目線の非常用トイレ」、女子中高生と企業がコラボ (1/4)

女子中高生が考案した“女子から目線”の携帯トイレキットが話題に。メーカーが生徒のアイデアを取り入れた非常用トイレセットを製品化するなど、新たな広がりを生んでいる。

[産経新聞]
産経新聞

 女子中高生が考案した“女子から目線”の携帯トイレキットが話題を呼んでいる。東日本大震災の被災地でのボランティア研修をきっかけに、吸水シートや防臭袋のメーカーの協力も得てキットを試作。メーカーが生徒のアイデアを取り入れた、学校や大型施設向けの非常用トイレセットを製品化するなど、防災グッズの分野に新たな広がりを生んでいる。(服部素子)

若い女性ならではの視点

 キットを考案したのは、東京都世田谷区にある中高一貫の女子校、目黒星美学園中学高等学校(脇村ユキヱ校長、530人)の中高生。「1回15えん! 女子から目線の簡易トイレ」と描かれた試供品のパッケージの中には、(1)1回分の吸水シート(2)防臭袋(3)ゴミ袋(4)使い方ガイド−がセットされている。既製品を組み合わせたもので、生徒たちがインターネットなどで一番安い商品を探すなどして大量購入。パッケージ作業などの生徒たちの「人件費」は入っていないので15円は純粋な原価だ。

画像 社会の授業の一環として、携帯トイレにセットする吸水シートを切る生徒=目黒星美中高等学校提供
画像 生徒が描いた使い方説明のイラスト。かわいい色使いに女子から目線がキラリ

 自分たちが被災し、学校で過ごすことになったとき、まず必要になるのは何か−。多くの生徒の頭に浮かんだのは「安全で安心できるトイレ」だった。そして目指したのは、若い女性らしく、「臭いなど女子が恥ずかしいと感じず」「安心・安全に処理できる」「安価な」携帯トイレ。1個15円の価格設定で試供品を作り上げた。

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