1軒の家が6人を救う
豪雨による堤防の決壊で被害の大きかった鬼怒川近辺で、インターネットでは1軒の家に注目が集まっている。
テレビ局の映像を見ると、鬼怒川の間近では濁流に流される建物が多い中で、2軒(3軒とも)の家が留まっており、そこから助け出される住人の様子が映し出された。インターネットで話題になったのは、それを含めた周囲の状況だ。
実は右側にある瓦屋根の木造家屋は、濁流によって流されてきたもので、左側にある白い家によって止まった形になっている。
白い家の更に左側には、電柱につかまって流れに踏みとどまっている男性がおり、インターネットでは「白い家によって流れが弱まった(ので耐えられた)」のような意見もあった。
それがどこまで本当かは分からないが、結果的に6人と飼い犬が、無事に救助されている。
物理的ロングライフ
グーグルマップなどをチェックしたネットユーザーにより、白い家が旭化成のヘーベルハウスであることが分かると、インターネットの掲示板やツイッターでは、同社へ称賛の声が相次いでいる。
旭化成のホームページでは「ヘーベルハウスは、新築時の快適性と安全性が持続し、60年間建て替えなくても、ずっと満足して暮らせる『ロングライフ住宅』です」と特性を説明している。
土台を工夫した「耐震性」、鉄骨を用いた「耐久性」などが、今回奏功したようだ。
一部には、明日からの株価上昇を予測する声もあるが、そこまでは果たしてどうだろうか。
関東だけでなく
鬼怒川が氾濫したことで、関東の被害に注目が集まっているが、国土交通省の発表によると、関東以外にも、長野県、静岡県、三重県、兵庫県、鳥取県でも、がけ崩れが発生しており、これまでに土砂災害警報が18の都県に発表されている。
報道によって、数字に多少の差があるものの、行方不明者は10人以上、床上浸水が約300棟、床下浸水が約1000棟とのこと。
雨雲が東北地方に移動するため、11日には落ち着くと見られているが、はっきりとした被害が判明するのは、もう数日かかりそうだ。
■テレビ朝日「懸命の救助活動 鬼怒川が決壊、取り残された住民」
(1分過ぎから当該住宅にクローズアップ)