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中国の生産者物価 大幅下落 内需の弱さ続く
9月10日 12時20分

中国では企業が製品を出荷する際の値動きを示す指数が、先月は5年11か月ぶりの下落幅となり、物価の面からも内需の弱さが続いているという見方が広がっています。
中国の国家統計局の発表によりますと、企業が工場などから製品を出荷する際の値動きを示す先月の生産者物価指数は、前の年の同じ月より5.9%下落しました。
下落幅は前の月から0.5ポイント拡大し、5年11か月ぶりの大きな落ち込みとなりました。
これは不動産向けの投資や企業の設備投資が伸び悩むなか、鋼材や銅線が一段と値下がりしたほか、自動車関連の取引価格の落ち込みが大きくなったことなどによるものです。
一方、先月の中国の消費者物価指数は豚肉や野菜といった食品の値上がりなどで、前の年の同じ月より2%上昇しました。消費者物価指数の上昇率が2%台になるのは1年ぶりですが、携帯電話や建築資材は値下がりしていて、中国政府のことしの目標の3%程度を依然、下回る水準が続いています。
中国では輸入額が10か月連続の前年割れとなるなど、景気の減速傾向を示す指標が出されていますが、企業の生産活動とつながりが深い生産者物価の下落傾向に歯止めがかからなかったことで、物価の面からも中国経済の内需の弱さが鮮明になった形です。

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