ニュース詳細
原発2年ぶり営業運転へ 川内原発で最終検査9月10日 11時14分
新しい規制基準のもとで初めて先月再稼働した鹿児島県の川内原子力発電所1号機で、10日朝から国の最終的な検査が行われています。問題がなければ午後にも検査の修了証が交付され、国内の原発では2年ぶりに営業運転に入ります。
川内原発1号機は、先月11日に再稼働したあと、原子炉や発電機の出力を上げ、先月31日には原子炉の出力が100%のフル稼働の状態に達し、その後、設備の点検が行われてきました。10日朝からは国の最終的な検査が行われ、原子力規制庁の検査官4人が、中央制御室で原子炉や蒸気発生器の温度などに異常がないか計器の数値を見ながら確認していました。検査で問題がなければ、原子力規制委員会は午後にも、九州電力に検査の終了証を交付し、川内原発1号機は営業運転に入ります。国内の原発が営業運転に入るのは、おととし9月に大飯原発が停止して以来2年ぶりです。原子力規制庁は、川内原発1号機が福島第一原発の事故を教訓につくられた新しい規制基準のもとで初めて再稼働したことから、最終的な検査を慎重に行うとしています。
川内原発前で抗議集会
川内原子力発電所の前では、午前中、原発の再稼働に反対している市民グループが抗議集会を開きました。集会を開いたのは、市民グループの「ストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会」です。
10日は川内原発の正面ゲート前にグループのメンバーなどおよそ40人が集まり、午前8時すぎから拡声機を使って「住民は原発の稼働に納得していない」などと訴え、九州電力が10日にも営業運転を始めようとしていることに抗議しました。集会はおよそ2時間にわたって行われ、参加者は「脱原発」と書かれたのぼりやプラカードを掲げたり、「運転を直ちにやめろ」とシュプレヒコールを上げたりしていました。
地元で原発の反対運動を続け、10日の集会にも参加した鳥原良子さんは「福島の復興がなされていないなかで、営業運転が開始されることに強い憤りを感じる。九州電力には今後も徹底して原発の運転停止を求めていきたい」と話していました。
10日は川内原発の正面ゲート前にグループのメンバーなどおよそ40人が集まり、午前8時すぎから拡声機を使って「住民は原発の稼働に納得していない」などと訴え、九州電力が10日にも営業運転を始めようとしていることに抗議しました。集会はおよそ2時間にわたって行われ、参加者は「脱原発」と書かれたのぼりやプラカードを掲げたり、「運転を直ちにやめろ」とシュプレヒコールを上げたりしていました。
地元で原発の反対運動を続け、10日の集会にも参加した鳥原良子さんは「福島の復興がなされていないなかで、営業運転が開始されることに強い憤りを感じる。九州電力には今後も徹底して原発の運転停止を求めていきたい」と話していました。