シンドラーエレベータの元社員を威力業務妨害で刑事告訴。意図的に居住者をエレベータに閉じ込めたんだと
あのシンドラーエレベータの元社員が、マンションのエレベータを故意に停止させ、居住者7人を閉じ込めた事件。シンドラー社はこの元社員を威力業務妨害で刑事告訴したんだと。
この元社員、2013年7月に支店長に就任したが、2015年6月15日に平社員に降格、「腹いせでやった」でエレベータを止めたんだと。
今月2日には、茨城県内のホテルで、元社員自身が「エレベーターに閉じ込められた」と通報。しかし、元社員は自力で脱出し、その場を立ち去っていったんだと。
ただ、内側から自力で扉を開けるには、専門的操作が必要らしいく、シンドラー社が調査したところ、この元社員の自作自演っていうのが発覚したんだと。
シンドラー社といえば、数々の事故、不祥事が発生した企業。
2003年12月17日には、別府競輪場において当社製のエレベータに乗降中だった競輪選手の前反祐一郎がエレベータ内に閉じ込められた。そのエレベータは、同競輪場最上階の4階を通り越し、エレベーター室内の天井部分に衝突。
2006年6月3日には、「シティハイツ竹芝」で、自転車に乗ったまま乗降中の小山台の高校生が、扉が開いたまま突然上昇したエレベーターのかご部分と建物の天井との間に挟まれ折りたたまれて圧死する事故。
2007年3月には、昇降機検査資格者の国家資格を、資格取得に必要な実務経歴を偽装することで、53人に不正に取得させていた事が発覚。
2007年5月23日、シンドラー社が保守点検を行っている東京都杉並区にあるマンションで、住民からの通報により、エレベータを吊るすワイヤーの一部破断が発見。
2007年9月12日、「とこりん」石津店で、シンドラーエレベータ社が保守するエレベータが4階に上がる途中で2階まで降下し、エレベーター内に一時的に閉じ込められた乗客が気分が悪くなるなどの症状を訴える事故
2007年10月16日、エスカレーターから大きく身を乗り出した小学生の男児が、手すりと危険防止用の保護板の間に首を挟まれ重体となった(後に回復)。この保護板の製造・設置をしたのはシンドラー社で、形状が建築基準法に違反していた。
2007年10月22日、西成警察署で、署内に2基あるエレベータのうち1基が、無人のまま最上階の7階まで上昇し、天井に衝突して停止。
などなど、事故、不祥事に関して、枚挙に暇がない会社。
そこにきて、社員がこんなの。
この社員、平に降格されるだけの理由があったのだと思うけど、それに腹を立てて、腹いせに関係ない人を巻き込むという事をするって論外。