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石破氏「次期総裁に出馬」公言 10月に足場の新派閥発足へ
自民党の石破茂地方創生担当相が、自身に近い党内グループ「無派閥連絡会」メンバーとの会合で「次の総裁選への出馬に向け、環境を整えたい」と述べたことが9日、分かった。石破氏は10月にも同会を母体に「石破派」を結成する方針も表明。すでに20人超が入会届に署名した。「ポスト安倍」を目指すことを公言し、足場となる派閥を作ることで、党内に確固たる支持基盤を築く考えだ。
「政権構想を作るには、長い時間と大変な労力が必要だ。『誰が』でなく何をやるのかきちんと提示し、いつの日かご審判をいただくために備えたい」
石破氏は9日、新派閥を作る理由について、記者団にこう強調。次期総裁を目指す姿勢を隠さなかった。
関係者によると、石破氏は8日の会合で、無派閥連絡会を同日付で解散し、他派との掛け持ちを許さない新派閥の立ち上げを表明。石破氏は新派閥の会長となり、古川禎久元財務副大臣が事務総長に就く見通しだ。
安倍晋三首相(党総裁)の無投票再選が確定した8日に派閥結成に向けて動き出したのは、「ポスト安倍」の最有力候補と目されながら存在感の低下を懸念したためだ。「再選確定後であれば弓を引くことにはならない」(周辺)との判断もあったという。