2014/11/8
県民性の話題になると、とかく神奈川県民はシュウマイばかり食べているということにされがちである。
そのような時、神奈川県民なら誰しも「いやそりゃたまには食べるけど、そんなに言うほど食べてないよ」と心の中で反発してしまうのではないだろうか。しかし、他県民のイメージほどではないにせよ、崎陽軒のシウマイ弁当についてはそれぞれ一家言あるというのもまた事実ではないだろうか。
ひいき目は抜きにできないのでひいき目込みの意見ではあるが、やっぱり崎陽軒のシウマイ弁当ほど絶妙なバランスの上に成立している弁当はそうそうないと思わざるを得ない。
中には「ごはんの山とシュウマイの数が合わない」等と揶揄する他県民もいるが、そんなヤツはこちらから言わせると完全にシロウトである。
シウマイ弁当なんだからシュウマイがウマいのは当たり前である。しかし、この弁当の真価はその他のおかずにあるのだ。歯ごたえは残しつつも味の沁みたタケノコと卵焼きの「甘」、そして醤油が効いたマグロと紅ショウガの「辛」、箸休めのアクセントとしてのカリカリ梅・かまぼこ・佃煮、そこに唐揚げがボリューム感を添え、デザートに干し杏までついてる(※)。
そして我々は皆、どのおかずをどのタイミングで食べるかという自分なりの作法を持っているのである。神奈川を離れた今でも、たまにどうしても食べたくなるお弁当なのだ。
・・・と、ここまで書いて思ったがたぶんこの思い入れ他県民にはまったく理解されない気もするので、やっぱり神奈川県民はシュウマイばっかり食ってるというイメージもあながち間違ってはいないのかもしれない。
(※)杏の立ち位置については諸説ありますが、私はデザートとして認識しておりますのでこのような記載になりました。異論は認めます。
[元記事]
出張からくたびれはてて帰ってきたら、カンブリア宮殿が崎陽軒のシウマイ弁当!
なんと、あの紐は横浜方面で売ってるやつだけで、しかも手作業で結んでるのか!とか、容器は天然木なのか!とか、あのごはんもち米じゃなかったのか!など、県民も驚きの事実が続々で思わず食い入るように見ている。
あと、ひょうちゃん(弁当ではなくシウマイだけの詰め合わせを買ったときについてくる醤油入れ。一般的な横浜の家庭ではかなりの高確率でコレクションされている)のこととか、いくらでも語ることあるぜ崎陽軒のシウマイ。
ああ、シウマイ弁当が食べたくなってきた。明日の晩ごはんはシウマイ弁当にしようかしら。
モレスキンの元絵はこちら。