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人工知能が切り開く未来とは?―スタートアップの取り組み

人工知能(AI)を活用した事業展開について情報共有するイベントが9月4日、六本木ヒルズのインターネット企業・クーロンで開かれました。AIを駆使した事業を運営するスタートアップ4社の代表がプレゼンテーションを行いました。

人工知能が切り開く未来とは?―スタートアップの取り組み

人間の知能を人工的に機械で再現するAI技術は、既に生活のいたるところで使われており欠かせないものとなっています。米AppleがiPhoneの「Siri」機能の強化を狙いAIや機械学習の専門家を大量に求人するなど、企業にとってもAI技術の活用はこれまで以上に熱く注目が集まっています。イベントではAIの卓越する技術を持つ、カラフル・ボード、スマートドライブ、エルピクセル、クーロンの4社が事業の技術や意義を披露しました。


人生を変える出会いを創出――カラフル・ボード


人工知能が切り開く未来とは?―スタートアップの取り組み

最初に登壇したのは、人工知能アプリ「SENSY(センシー)」の開発など行っているカラフル・ボードの代表取締役CEO、渡辺祐樹氏。

「人に限らず、音楽、書籍、ファッションでもかまいません。これまでに人生を変えるような出会いはありましたか」。そう問いかける渡辺氏が手がけるSENSYは、パーソナルな感性を学習するAI。ひとりに1台のAIを用意して感性を完璧に覚えさせることで、インターネットから個人にマッチした適切な情報を探してきてくれるというアプリです。現在はファッションに特化していますが「音楽やグルメ、コスメなどとジャンルを広げて、ライフスタイルをサポートするパートナーのような存在にしていきたい」とのこと。

「ここ十数年で、インターネットを通じてあらゆるサービスが手に入るようになったが、個人では処理しきれないような数の提案がされるようになった。このような状況では、これ以上生活の質は向上しない。情報と適切に出会えるプラットフォームをつくりたい」(渡辺氏)と、サービスを開発したそうです。


未来のクルマへ近づける―スマートドライブ


人工知能が切り開く未来とは?―スタートアップの取り組み

スマートドライブは、端末を車に差し込むことで車の健康状態や特性をスマホから確認できるアプリ「DriveOn」を開発、運用しています。代表取締役の北川烈氏は、平均速度やエンジン、費用、ガソリン、運転特性など、今走っている車の情報を活用していくことで「今ある車を賢くし、未来に近づけていく」ことを目指しています。

車は購入代金以外にもガソリンや保険、駐車場など、維持コストが少なくありません。スマートドライブは、買った後に起こるイベントをデータによってサポート。現在の日本の保険は性別や年齢によって決められていますが、同社は保険会社との提携により運転者の走行情報に基づいて価格が決まる新しい保険の開発も行っています。

また、車の状態が悪い時に整備を提案したり、事故が起きた時には家族や病院へ素早く通知したりするほか、よく行く場所のクーポンの発行や家へ近づいたらエアコンを入れる仕組みづくりなどにも取り組んでいるそう。北川氏は「安心や安全、維持コストの削減を実現するほかにも、あらゆるサービスと連携して機能を増やしていきたい」と話し、タクシーやトラックの運行管理や運搬のロジティクス、配車、勤怠管理などへの取り組みも紹介しました。

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