照ノ富士、白熱朝稽古に「疲れが出てきた」
2015年9月8日17時37分 スポーツ報知
大相撲の横綱・日馬富士(31)、大関・照ノ富士(23)が所属する伊勢ケ浜部屋の稽古は秋場所(13日初日、両国国技館)に向けて白熱している。8日も東京・江東区の部屋で稽古。関取衆の稽古が終わった頃には「朝稽古」にもかかわらず時計の針が正午を過ぎていた。
稽古で行う番数の多さは角界屈指。この日も師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)の厳しい声が飛ぶ中、照ノ富士と西前頭4枚目・宝富士(28)が39番ずつ、同11枚目・誉富士(30)も34番を取った。4日には横審稽古総見、5、6日には伊勢ケ浜一門連合稽古で他の部屋の力士と手を合わせ、6日午後には照ノ富士の大関昇進披露祝賀会が行われた。さすがに疲れがたまってきたようで稽古後には照ノ富士と宝富士は氷水が入ったバケツに足を入れてケア。照ノ富士が「疲れが出てきた」と本音を漏らせば、宝富士も「初日までケガをしないようにしないと」と気を引き締め直していた。
ケガを抱える日馬富士と安美錦も精力的に稽古を行って調整している。日馬富士はこの日、照ノ富士と12番取って8勝。秋場所の出場に関しては明言を避けたが、「いい稽古が出来た」と調子は上向きだ。安美錦は夏巡業でほぼ稽古を出来なかったことから連日幕下以下の若い衆に胸を出しながら汗を流す。旭天鵬(現・大島親方)、若の里(現・西岩親方)の引退に伴い最年長関取となった36歳のベテラン。「別にいつもと変わらないよ」といいながらも「そろそろ稽古を休ませてくれないかな」と笑いながら心中を吐露した。
場所の初日まで1週間を切ると稽古を休む日を設ける部屋が多い中、師匠の伊勢ケ浜親方は「うちの部屋は休まないと思うよ」。猛稽古はまだまだ続きそうだ。