武藤議員から1億円返還求められた知人、争う姿勢
2015年9月9日6時0分 スポーツ報知
未公開株購入をめぐる知人男性(30)とのトラブルが報じられ、自民党を離党した武藤貴也衆院議員(36)が、この男性らに事業資金として貸した1億円の返還を求めた訴訟の第1回口頭弁論が8日、東京地裁で開かれ、男性側は争う姿勢を示した。
男性はこれまでの取材に「元金で8000万円を借り、既に6000万円は返済した。残りも返していくつもりだ」と話している。
訴えによると、武藤氏は、男性から昨年2月ごろ「ブランド品の転売をしており、投資してほしい」と依頼され、同10月までに計1億円を貸したが、転売業に実体はなかったと主張。男性の知り合いでブランド品の輸入業を営む女性も訴えている。
今年8月19日発売の週刊文春は、武藤氏が男性に未公開株の購入を持ち掛け、トラブルになっていると報道した。
武藤氏は同26日の記者会見で、金を返さないので、資金づくりのために男性に未公開株の購入を提案したと説明。男性が出資者を集め武藤氏の秘書の口座に振り込んだが、株は買えず全員に返還したとしていた。
男性は取材に「武藤氏とのやりとりから、株の購入に国会議員枠があると思っていた」と証言。武藤氏は「議員枠が存在していたという認識はない」と弁明している。