台風18号が愛知上陸、3人ケガ 静岡でも2人軽傷

2015年9月9日14時28分  スポーツ報知
  • 台風18号の影響で冠水し、通行止めになった道路

 台風18号は9日午前、愛知県知多半島に上陸した。前線も影響し、東日本を中心に大雨の恐れがあり、気象庁は土砂災害や浸水などに厳重な警戒を呼び掛けた。

 9日朝には、三重県鳥羽市で1時間に75・5ミリ、同県志摩市で69・0ミリ、神奈川県箱根町で55・0ミリの非常に激しい雨になった。愛知県田原市では30・3メートルの最大瞬間風速を記録した。

 愛知県では強風にあおられ転倒した女性が骨折するなど3人がけがをし、静岡県でも2人が軽傷を負った。浜松市などでは住宅の床上浸水や道路の冠水が相次いだ。三重県では一時、計約1万4千人に避難指示を出した。交通への影響も広がり、東海、近畿などの鉄道や空の便に運休や欠航が相次いだ。

 気象庁によると、本州付近に停滞する前線に湿った空気が入り、大気が非常に不安定になっている。台風は北上を続け、9日夜には温帯低気圧に変わり日本海に抜けるが、東日本の太平洋側を中心に10日も大雨が続く見込み。

 10日正午までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で関東甲信、東北200ミリ、中国、近畿100ミリ。9日の予想最大風速は東海、北陸、近畿、中国で20メートル、最大瞬間風速は30~35メートルと見込まれる。波の高さは九州北部から東北で4~7メートル。

 台風18号は9日正午現在、岐阜市の北約30キロを時速30キロで北北西へ進んだ。中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。中心の北東側390キロ以内と南西側170キロ以内が風速15メートル以上の強風域。

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