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3人転落死の施設 別の入所者に虐待 家族が撮影9月9日 12時06分
80代と90代の入所者3人が相次いで転落して死亡した、川崎市の老人ホームで、男性職員が、現在も入所している85歳の女性の頭をたたいたりベッドに放り投げたりしている様子を、家族が撮影していたことが分かり、女性の家族はNHKの取材に対して、警察に告訴する考えを明らかにしました。
川崎市幸区にある有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」では、去年11月と12月の2か月間に86歳から96歳の3人の入所者がベランダから相次いで転落して死亡し、川崎市が近く担当者から聞き取り調査を行うことにしているほか、警察も詳しい状況を調べています。
この施設を巡っては、ほかにも、男性職員4人がことし6月に、現在も入所している85歳の女性の頭をたたくなどしたとして、川崎市が改善を求める指導を行っています。
女性の長男は、「暴力をふるわれた」と母親からの訴えを聞いて、部屋にカメラを設置し、職員の対応を撮影して、川崎市に通報したということです。映像では、男性職員が女性の頭をたたく様子や、座り込んだ女性を抱え上げてベッドに放り投げたりしている様子が映っています。女性は「要介護3」で、自力で歩くことが難しいということです。
長男はNHKの取材に対して、「施設側は、撮影するまで、母親や自分たちの訴えに取り合わなかった」と話し、今後、警察に告訴する考えを明らかにしました。
この施設を巡っては、ほかにも、男性職員4人がことし6月に、現在も入所している85歳の女性の頭をたたくなどしたとして、川崎市が改善を求める指導を行っています。
女性の長男は、「暴力をふるわれた」と母親からの訴えを聞いて、部屋にカメラを設置し、職員の対応を撮影して、川崎市に通報したということです。映像では、男性職員が女性の頭をたたく様子や、座り込んだ女性を抱え上げてベッドに放り投げたりしている様子が映っています。女性は「要介護3」で、自力で歩くことが難しいということです。
長男はNHKの取材に対して、「施設側は、撮影するまで、母親や自分たちの訴えに取り合わなかった」と話し、今後、警察に告訴する考えを明らかにしました。
撮影された映像は
ことし6月11日の正午ごろに撮影された映像では、女性が大きな声を出した直後に、男性職員が頭をたたく様子が映っています。女性は頭を押さえて「痛い」とか「家族に言うから」などと訴えていますが、職員は無言で食事の用意を続けています。
6月21日の映像では、同じ男性職員が、ベッドに移動する手前で床に座り込んだ女性の体を両腕で抱え上げ、そのままベッドに放り投げるような様子が映っています。ふとんを掛けられた女性は「どうしたらいいの、苦しい」などと訴えています。
また、別の男性職員は、女性の介助をしながら、「ババア汚ねえなあ」、「うるせえ黙れ」などとつぶやいています。
さらに、別の日には、ほかの2人の男性職員が、ベッドの脇にあって入所者が緊急時に職員を呼ぶためのボタンを取り外そうとしたり、「押すと爆発する」とうそを言ったりする様子が映っています。
6月21日の映像では、同じ男性職員が、ベッドに移動する手前で床に座り込んだ女性の体を両腕で抱え上げ、そのままベッドに放り投げるような様子が映っています。ふとんを掛けられた女性は「どうしたらいいの、苦しい」などと訴えています。
また、別の男性職員は、女性の介助をしながら、「ババア汚ねえなあ」、「うるせえ黙れ」などとつぶやいています。
さらに、別の日には、ほかの2人の男性職員が、ベッドの脇にあって入所者が緊急時に職員を呼ぶためのボタンを取り外そうとしたり、「押すと爆発する」とうそを言ったりする様子が映っています。
運営会社「改善の取り組み進める」
これについて、有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」の運営会社「積和サポートシステム」は、NHKの取材に対して、「今回起きた虐待は、介護業界において許されることではなく、女性や家族には本当に申し訳なく思っていて、繰り返し謝罪したいです。また、ほかの入所者や家族に不安を与えていることも、誠に申し訳なく思っています。行政の指導に基づき、改善の取り組みを進めていきます」と話しています。