アニメ「がっこうぐらし!」の基本的な謎の部分(ゾンビ化のパンデミックはなぜ起きたのか?充実の学校設備等)を原作コミックを資料に独自に考察してみました
原作・アニメのネタバレを含みますので注意してください!
1.なぜゾンビが発生したのか?
めぐねえが所持していた「職員用緊急避難マニュアル」によると「ランダル・コーポレーション」が開発した生物兵器によって感染拡大したことが予想できます。
この生物兵器には…
「a系列」
広範囲感染型。「■」菌をベースとし、感染力および感染経路を強化したもの。
主な症状は発熱、発汗、吐き気など致死率は低い。
「b系列」
致死感染型。「■」ウイルスをベースとし、既存のワクチンへの抵抗力を増したもの、主な症状は、嘔吐、下痢、吐血、出血。致死率はほぼ100%
「Ω系列」
ほぼ黒塗りのため解読不可。
以上3種類が確認できています。
おそらくこの黒塗りの「Ω系列」がゾンビ化を起こした生物兵器なのでは考えられます。
また拠点一覧には「駐屯地」「航空基地」が入っていることから自衛隊が関わっている?
(原作3巻巻末より)
2.巡ヶ丘学院高校の不思議
「避難対策がしっかりしているというか、しすぎている」とめぐねえが「部活動日誌」(原作4巻 巻末より)に書いているように
「数ヶ月籠城しても平気なライフライン」をこの学校は持っています。
1巻巻末の「施設案内」によると「菜園」「浄水施設」「発電設備」「備蓄施設」が確認できます。
電力と水に関する心配はなく衛生面は良好。
衣服の洗濯、及びシャワーができ、
電気は屋上のソーラーパネルで発電。(曇天/雨天時には使用できる電力が著しく少なくなるため、りーさんが家計簿で管理していることもわかります。)
衣服は購買部に残されていた物を使用。そのため、基本制服、体操服でいることが多い様です
この充実した設備を持つ「巡ヶ丘学院高校」の運営元は「ランダル・コーポレーション」
そう生物兵器を開発した「ランダル・コーポレーション」なのです。
今回の暴動が校庭と学校の近くから起こっていることが予想されることから「巡ヶ丘学院高校」がなんらかの実験施設もしくは感染拡大を予想した上での避難施設であった可能性が考えられます。
巡ヶ丘市に起きた「男土の夜」が関わっている?
1巻巻末年表によると1968年、
男土市(現巡ヶ丘市)の人口が半減する「男土の夜」が発生。詳しい説明がまだありませんが、この事件が関係しているかと思われます。
また2巻のみーくんの回想では避難した老婆の「バチがあたったんだよ。地獄があふれたんだよ」と意味深な発言もあります。
わずか50年程前に人口が半減するほどの事件のことですから教師は知っていた可能性あり?
市の歴史では 1979年、市名を巡ヶ丘市に改名。この際に企業誘致(ランダル・コーポレーション?)を進めていることからもしかすると市全体が実験に関わっている可能性も考えられます
アニメ3話で、これまで判明していなかった騒動当日の様子が判明しました。
これまで出ていた情報では原作でゆきが校庭で暴動が起きていたのを発見したという情報しかありませんでしたが、
騒動は市内からはじまり夕方ごろに学校まで広まっています。
詳しくはこちらの記事で考察しています。
3.この作品のゾンビってどの程度強いの?
他のゾンビ作品に比べると、さほど強い方ではない。
特徴としては、
1.視覚、聴覚有り、光と音に反応し集まる習性がある。
2.生前の記憶がわずかながら残っており「生前よく行っていた所」に集まる習性がある。
3.機動性は低く、階段の上り下りが苦手。
一方で筋力のリミッターは外れているのか生前より高くなるようです。最近のゾンビ作品に多い、「走るゾンビ」は現在のところ確認されていません。
4.感染経路は、傷口から体液が侵入したら感染(噛まれたらアウト)
腐敗が進み、体の一部がないゾンビが目立つ、下半身がなくても動いているゾンビもいることから、耐久性は高そう
4.ゆきたちが避難できた理由とは?
なぜこれだけ大規模な騒動になったのに、ゆきたちは逃げ切ることができたのか?
めぐねえの「部活動日誌」によると、
騒動当時園芸部だけが入ることができた屋上(あまり守られていない)に「ゆき」「りーさん」「女子生徒」の3人がいたことがわかっています。
しかし、めぐねえを見て女子生徒は屋上を出ていっています。
その後、校庭で暴動のようなものが起きているものを「ゆき」が発見。その後、「くるみ」が息を切らして上がってきています。
結果的にこの4人が学校の中では避難できたようです。
その後、4人での生活が始まります
(原作4巻 巻末より)
5.原作とアニメの違い
「みーくん」の存在。
アニメ1話では最初から「学園生活部」に所属しているみーくんですが原作では第6話「おてがみ」が初登場。
学校ではなく「ショッピングモール」に避難しており、「遠足」をした学園生活部に助けられることになります。
一緒に避難をしていた「圭」
キャラクター紹介にいるので、アニメは回想で避難生活が説明されるのかと思われます。
太郎丸の存在
アニメ1話から登場する犬の「太郎丸」。犬とは思えない利口さと、cv加藤英美里と言うことで「実は黒幕説」が出ていたりもします。
原作では避難生活が始まった頃にゆきがどこからか拾ってきた犬。その後ゾンビ化したため、めぐ姉が処分していることになっていますが、アニメ版では改変して重要な役割になるかも?
6.物語は校歌がヒント?
七つの丘に冠たるは
天に煌めく剣の聖
朽那の川に渦巻くは
九頭の大蛇の毒の息
七日七夜の争いに
天より降るは血の涙
大地に深く刻まれし
炎の跡こそ物恐ろし
七つの丘に日は巡り
今や聖はおらねども
我ら希なる聖の子
心に剣を捧げ持ち
勇気を胸にいざゆかん
巡ヶ丘の民いざゆかん
原作1巻の巻末「学園案内」に記載されている校歌が、なんとも恐ろしいのです。この歌詞、なんだか原作5巻までの流れを示しているかの様な歌詞に感じます。
九頭の大蛇の毒の息(ゾンビ化ウイルス)
七日七夜の争い(避難生活)
天より降るは血の涙(ヘリ墜落)
炎の跡こそ物恐ろし(5巻のヘリ墜落により学校が燃えゆきが現実を思い出し始める)
我ら希なる聖の子(学校の生徒)
勇気を胸にいざゆかん(学校からの脱出?進学へ?)
ちなみに朽那(くちな)とはへびの意味もあるようです。元々、この巡ヶ丘の地域は蛇に関わる伝説があったことも確認できます
以上かなりこじつけ感がありますが、
やけに物騒な校歌なのでなにかしらの意味はあるのかと思います。
また原作5巻の卒業式では「仰げば尊し」が歌われて、この校歌が歌われていない不自然さもあります。
今後の展開は?
現在原作コミックは5巻まで発売中。8月に6巻が発売予定。(追記:現在発売中)
アニメでは最初からみーくんが加入済みであったりと原作から改変部分もあります。
第1話では原作未読組を驚かせる作りになっていたことから、2話以降は原作既読組の裏をかく改変も考えられます。
では、原作のどこまで展開するのか?
基本的に原作通りに進むと考えるのならば、21話「おはよう」までが「学校に避難用地下施設があること」「ランダル・コーポレーションの存在」「めぐ姉の話(原作22話)」を入れることで綺麗に終わらせつつ2期へも繋げれるので、丁寧にやるのならこのあたりまでかなと予想しています。
しかし、最初から1クールで終わらせる予定なら5巻の「卒業」までを詰め込む可能性もありますが、そうなるとストック的に2期はいつになるやらになってしまうのですよねー。
追記:5話終了
アニメも5話まで終わり、原作コミックでは2巻までが終了し
このペースだと5巻まで詰めてきそうです。
アニメが進むにつれ、原作では語られなかった騒動当日の状況なども判明して、
さらに考察することが楽しくなるアニメ「がっこうぐらし!」
原作3巻からは物語は新たな展開が始まるのアニメでも期待です。
追記:8話終了
8話では原作ではAパート25話「おまつり」18話「もういちど」を元にオリジナル展開になりました。
原作ではあっさり見つかった「職員用緊急避難マニュアル」を見つける場面もアニメではかなり変更が加えられていました。
そして9話はまさかの水着回。
1話まるまるサービス回はないと思うので
Aパート水着・Bパートで急展開と予想しています
そうしないと尺的に卒業まで足りない
今回の考察はあくまで個人的な物なので皆さんの考察お待ちしております!