日本と中国の教育の違い=「息子の飲み物にだけバニラアイスが付いていた」―在日中国人
配信日時:2015年8月9日(日) 9時45分
2015年8月7日、羊城晩報は、ある在日中国人女性について紹介した。
【そのほかの写真】
私は家族とともに日本に住む中国人の母親である。仕事の関係で、私たち一家は上海でも3年近く暮らした。息子が日本で3、4年のサッカークラスを受けていたので、上海滞在中も、日本人が上海で設立したサッカークラブで引き続き練習させることにした。このサッカークラブの指導方針は日本とほぼ同じだった。中国人の生徒向けのグラウンドもあり、家から近かったため、私たちも毎週1回このグラウンドに通い、中国人の子どもたちと一緒に練習することとなった。
このサッカークラブはあくまで趣味を育てるためのクラブだったが、日本の同じようなクラブと比べると、練習内容がずっと簡単なのが気になった。私はコーチに、「もう1年以上通っている子どもがなぜまだ簡単なドリブルの練習をしているのか」と聞いた。日本人のコーチは私に、「中国の子どもは言うことを聞かない。日本の子どもはコーチが言うことを1から10まで聞くが、中国の子どもの多くは3まで聞くともう我慢できなくなってしまう。そのため複雑な技術指導はなかなかできない」と答えた。
私はこの話を上海の小学校の校長に話し、どうしてなのか尋ねてみた。この校長は、日本の基礎教育にとても興味を持ち、日本人学校の授業の視察にもよく出かける人である。校長によると、日本は「忍耐」が一番大事な社会であり、どの大人も忍耐力が強く、子どもも我慢強いのだという。
これを聞いて、息子が3、4歳のころ、休暇を過ごしに上海に連れて行ったときのことを思い出した。ある時、何人かの友人と集まって食事をした。みんな子どもを連れていた。大人は料理を頼み、子どもには自分で飲み物を注文させた。息子はほかの子どもよりずっと小さかったが、ウエイターのメニューの説明を最後まで聞いてから頼んだのは息子だけだった。ほかの子どもは聞き終わる前に頼むか、聞きもせずに頼んでいた。飲み物がやってくると、息子の飲み物にだけバニラアイスが付いていた。ほかの子どもたちが騒ぎ始めて、やっと大人たちも息子がどれだけ真剣に注文していたかに思い当たった。
日本人は、小さいころから選ぶ権利を子ども自身に与え、選んだ結果の責任を子ども自身に負わせる。選択が間違っていたら後悔することになるから、選ぶということは簡単にできることではない。そのため日本の子どもは小さいころから、限りある資源を利用して最大の利益を得ることを知っている。サッカーの練習も同じだ。日本人の子どもはコーチの話を聞いてから練習した方が、自分で勝手にボールを蹴るよりもおもしろいと知っているのである。
日本の小学校でも、授業で話を聞かない子どもは少なくない。だがグラウンドでコーチの話を聞かない子どもはほとんどいない。理由は簡単である。学校の勉強は義務だが、サッカーの練習は自分で選んだことだからだ。
日本の育児書もそのように保護者に教えている。子どもを連れておもちゃを買うとすれば、保護者は2つか3つの候補を選んでもいいが、最後は子どもに選ばせる。小さい頃から自分で選ぶ習慣を身につけさせるためである。
息子が最初に自分で「選択」をしたのは3カ月のときだった。息子を連れて日本の病院に予防注射を打ちに行った時のことだった。注射を終えた医師は、大声で泣く息子のために、キャラクターの絵の入った2枚の絆創膏を取り出した。両手で2枚とも取ろうとする息子に、医師は辛抱強く、1枚だけだと言って聞かせた。息子はそれを理解したようで、少し迷ってから1枚を選んだ。この小児科医師がこうしたのは、実際には保護者の私に見せ、保護者を教育するためだったと考えられる。
日本人がこうしたしつけをするのは、小さいころから選択の余地を子どもに与えなければ、子どもが自分は本当は何が必要で、何をしたくて、何に興味があるのかがわからなくなってしまうからなのである。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)
【そのほかの写真】
私は家族とともに日本に住む中国人の母親である。仕事の関係で、私たち一家は上海でも3年近く暮らした。息子が日本で3、4年のサッカークラスを受けていたので、上海滞在中も、日本人が上海で設立したサッカークラブで引き続き練習させることにした。このサッカークラブの指導方針は日本とほぼ同じだった。中国人の生徒向けのグラウンドもあり、家から近かったため、私たちも毎週1回このグラウンドに通い、中国人の子どもたちと一緒に練習することとなった。
このサッカークラブはあくまで趣味を育てるためのクラブだったが、日本の同じようなクラブと比べると、練習内容がずっと簡単なのが気になった。私はコーチに、「もう1年以上通っている子どもがなぜまだ簡単なドリブルの練習をしているのか」と聞いた。日本人のコーチは私に、「中国の子どもは言うことを聞かない。日本の子どもはコーチが言うことを1から10まで聞くが、中国の子どもの多くは3まで聞くともう我慢できなくなってしまう。そのため複雑な技術指導はなかなかできない」と答えた。
私はこの話を上海の小学校の校長に話し、どうしてなのか尋ねてみた。この校長は、日本の基礎教育にとても興味を持ち、日本人学校の授業の視察にもよく出かける人である。校長によると、日本は「忍耐」が一番大事な社会であり、どの大人も忍耐力が強く、子どもも我慢強いのだという。
これを聞いて、息子が3、4歳のころ、休暇を過ごしに上海に連れて行ったときのことを思い出した。ある時、何人かの友人と集まって食事をした。みんな子どもを連れていた。大人は料理を頼み、子どもには自分で飲み物を注文させた。息子はほかの子どもよりずっと小さかったが、ウエイターのメニューの説明を最後まで聞いてから頼んだのは息子だけだった。ほかの子どもは聞き終わる前に頼むか、聞きもせずに頼んでいた。飲み物がやってくると、息子の飲み物にだけバニラアイスが付いていた。ほかの子どもたちが騒ぎ始めて、やっと大人たちも息子がどれだけ真剣に注文していたかに思い当たった。
日本人は、小さいころから選ぶ権利を子ども自身に与え、選んだ結果の責任を子ども自身に負わせる。選択が間違っていたら後悔することになるから、選ぶということは簡単にできることではない。そのため日本の子どもは小さいころから、限りある資源を利用して最大の利益を得ることを知っている。サッカーの練習も同じだ。日本人の子どもはコーチの話を聞いてから練習した方が、自分で勝手にボールを蹴るよりもおもしろいと知っているのである。
日本の小学校でも、授業で話を聞かない子どもは少なくない。だがグラウンドでコーチの話を聞かない子どもはほとんどいない。理由は簡単である。学校の勉強は義務だが、サッカーの練習は自分で選んだことだからだ。
日本の育児書もそのように保護者に教えている。子どもを連れておもちゃを買うとすれば、保護者は2つか3つの候補を選んでもいいが、最後は子どもに選ばせる。小さい頃から自分で選ぶ習慣を身につけさせるためである。
息子が最初に自分で「選択」をしたのは3カ月のときだった。息子を連れて日本の病院に予防注射を打ちに行った時のことだった。注射を終えた医師は、大声で泣く息子のために、キャラクターの絵の入った2枚の絆創膏を取り出した。両手で2枚とも取ろうとする息子に、医師は辛抱強く、1枚だけだと言って聞かせた。息子はそれを理解したようで、少し迷ってから1枚を選んだ。この小児科医師がこうしたのは、実際には保護者の私に見せ、保護者を教育するためだったと考えられる。
日本人がこうしたしつけをするのは、小さいころから選択の余地を子どもに与えなければ、子どもが自分は本当は何が必要で、何をしたくて、何に興味があるのかがわからなくなってしまうからなのである。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)
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