いじめ防止を宮城県に義務付け 特別委
宮城県議会子ども・子育て環境調査特別委員会(佐々木幸士委員長)は1日、3日開会の9月定例会に提出する「みやぎ子ども・子育て県民条例」案をまとめた。
前文で子どもを「一人一人がかけがえのない存在」「未来を担う大切な社会の宝」と定義。全ての子どもが家庭や地域で愛情に包まれ、尊重されながら成長することを県民の願いとした。総則で、子育て支援に関わる保護者、行政、事業者の役割を明記した。
基本施策として、子育て・教育環境整備や子どもの社会参加促進、虐待やいじめ防止、保護者の雇用環境整備などを県に義務付けた。若者が経済的事情で結婚や出産を断念することがないよう就労などの自立支援や、東日本大震災で被災した子どものケアも求めた。
委員会は関係団体との意見交換や県民意見の公募などを経て、1年かけて条例案をまとめた。佐々木委員長は「総合的理念をうたった条例。社会全体で子どもを育てる大切さをあらためて発信したい」と話した。
2015年09月02日水曜日