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素敵な女性たち

kage

2015/09/08 (Tue)

コスモス
Carl Zeiss Jena 'FLEKTOGON' 2.8/35 (2nd Edition-1964)

マクロ的に寄れるレンズだと、花を撮るときなんかはやっぱり楽しい!
寄って良し、広角はコッテリとしてもちろん良しなフレクトゴンは、
やっぱり噂通りの優れたヤツ。

東西ドイツが統一されて、東側ツアイスも西側に併合される形になった時、
東側のこの傑作を、西側ツアイスが無慈悲に消滅させた気持ちが
何だか少しだけわかる気がした。
国家の嫉妬だな…。



私は、ビジネスマンとしては、まことにもって取るに足らぬ
名もないただの企業戦士に過ぎないけれど、
ビジネスパートナーとかブレーンには、中小企業な貿易商社の
ビジネスマンにしては、随分と恵まれた方だろうなあと、
今振り返ると、つくづくと実感する。

どちらも自分より歳が上の「凄い」女性たち。

ブレーンと言うか、師匠でもあり、相談相手でもあったその人は、
奇しくも私の母親と同じ歳の百貨店バイヤーで、
後に日本マクドナルド創業者となる藤田田(でん)氏が
貿易商だった時代の片腕として、まだ日本人が海外渡航など
自由に出来ないような時代から、欧米~ソ連邦~中東などを渡り歩き、
数多くのヒット商品をプロデュースしたその張本人。 

彼女は口癖は…

「自分の専門に限らず、良い物を見て、本物とは何かを確実に感じ取れ..」
 
「痩せっぽちで無愛想な商品は売れない!売れる物は自分を買ってくれって
 強く主張しているから、それをしっかり受け止める感覚を養え!」

何十年もの間、懸案の品物を彼女の下に持ってゆき、
品評してもらうのだが…

「あんた、コレが主張してるように見えたのなら、
 あんたの目はまだまだだ!もっと勉強して出直しといで!」

何年もそんな叱咤ばかりが続くのだが、ある時遂に

「これ…どこで…よくぞ自分を見つけてくれた…って、
 品物があんたに感謝してるのが分かるかい…やったね、大ヒット間違いなしだ」

これが大ヒットしたかどうかは実は怪しいところだが、当社を代表する
ロングセラーで、会社の代名詞にまでなった品であるのは言うまでもない。

そしてもう一人は、自分より10コくらい年上の、カッコイイアネゴ。
ミラノの展示会で偶然知り合った。
明らかに日本人だが英語もフランス語も堪能で、
名刺交換をして驚いた。
「ル○ヴィ○ン社」のチーフバイヤーで、しかも傘下の「シャ○ル」担当!。

あまりにも華麗過ぎる肩書きから、私は、ちょうど詐欺に遭った直後
という時節でもあって、身構え、疑って掛るのだが、

「ああ、これ、もうすぐ辞めるから…だって全然面白くないもの…」

それでも感覚の鋭さ、完璧なビジネス対応=機敏な反射力等には、
舌を巻く物があって、多くの一流(企業の)商社マンを知っているけれど、
その誰にも負けない審美眼と行動力において、敵う者などないなと感じていた。

米軍将校をライフパートナーに持ち、普段はパリとラスヴェガスに住んでるけれど、
年に数日は東京に帰って入院する(?)ということで、取りあえず帰国した時は
連絡欲しい…としたのだが、なんと私の帰国早々から、盛んに電話やファックス攻勢で...

「とにかく今、ジャカルタのマーケットがHOTだから、あなたはすぐに来るべきだ!」

「いつ来る?」「都合つかない?ならば信頼出来るスタッフをすぐに派遣するべき!」

「わあああ大変!…今NY、クローズドマーケットが熱いよ!最高の条件で
 ビジネスできそう、すぐにおいでよ!」

「今さあ、StuxxyとRxxyっていうサーファーブランド?が
 日本でのパ−トナーを捜してるよ、条件聞いてこようか?」

すべてがそんな感じ。もちろん彼女の情報で当社は偉く儲かった…。

ところが何の病気か知らないけれど、彼女は突然ヴェガスで
長期入院&療養ってことになって、こちらもその後、会社が大変なことになって、
暫く連絡が途絶えていたのだが、数年して彼女からのメールがヒッソリ入っていた。
「病状悪いのかなあ…」と恐る恐る開いたら…

「ヤッホー。今、私はアメリカのお金持ち相手に自家用セスナを売る
ビジネスをしているよ!、体調は相変わらずあまり良くないから
あんまり頑張れないけど、年に2機も売ったら、結構贅沢な暮らしができんのよ!
あなたも、あの元気な奥さん連れてこっちに移住すれば良いのに…」

相変わらず、アグレッシブな人であった。



売れない時代は、ナリスマシで、間違って買ってゆく人もいるだろうと
ひたすらビートルズの曲を無断カバーして、マイナーレーベルから
シングルを量産していたブリンズリーシュワルツだけど、
さあ遂にメジャーデビュー=いきなりアメリカツアーで派手にブチカマすはずが、
アメリカツアーのブッキングは完全な詐欺。
相当に悲惨な思いをして英国に帰国してみると、バンマスのニックロウは
借金で破産…。そんな中、やっとありついた仕事が、日本で大人気の
ベイシティーローラーズのゴーストライターやら、
「ベイシティローラーズ応援歌!」っていう恥も外聞もない便乗商法。
まあ、そういう事情を理解した上で今BCRを聴くのも一興かもしれない。
意外なポップセンスに驚くはず。で、こちらはニックロウご本人の
今はあまり触れてはいけない、痛い過去。
タータンホード(実はニックロウ) -「愛しのベイシティローラーズショー


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街のステータス

kage

2015/09/06 (Sun)

330.jpg
Schneider-Kreuznach Radionar 2.9/80(1952)

何故この場所でわざわざシャッターを切ろうと思ったのか、
自分でもよく分らない。特にどうって事もない日常の道。

ただ何となく、いつもの静かな時間…
それが好きなのか嫌いなのかも判然としないまま、
それでも自分は今、ここで生きているらしい…っていう、
ユメともウツツともつかない奇妙な実在感…。
ああ、きっとこれは夢だな…。


秋田駅前のこの一帯の再開発構想が一部発表されている。

とても驚いたのが、「施設を作るのは良いが、ソフトはどうする?」
という必然的で基本的なコメンテーターの意見なら充分理解出来るのだが、
この土地の議会やコメンテーターの方々が真っ先に疑問を呈したのが

「駐車場はどうするの?」
「駐車場を充実しないと人は集まらないよ…」

正直私は驚いた。
ここは県都秋田の駅前地区で、おそらくバス路線も含め
県内では最も公共交通が発達した場所…そのメリットを活かしての
都市再開発計画であろうと思うし、その計画の背景にあるのは
脱クルマ文化=ライフスタイルの革命的変革…ではなかったか??

電車を使おう!バスに乗ろう!そして街を歩こう!
そうすれば、既に死滅しかけた街の商店街が復活し、活気が甦る。

東京に住んでいると、土地のステータスを上げること、
つまり商店街が栄え、自然環境も保護されつつ、
ついでにイメージ=地価もどんどん上がるような街作りを
何処も目指しているのがわかるのだが、その絶対条件は

「クルマを街の中心に入れない配慮」…それに尽きるのだ。

大きな道路はクルマが通り過ぎるだけで、街は廃れるだけ。

ところがこの街は何をするにもクルマと駐車場ありきで、
何処にでも無遠慮にクルマが入り込んで来る。
その結果「街」はどうなったか!?
まだ目が覚めないのか??と思うのだ。

というような事を、地元の友人と議論していたら、

「オマエの論理はこの町には全然当てはまらねえ、
 この県の人は、クルマがなければ、もう一歩も外へ出ないから…!」

「出なきゃあ死ぬぞ?」

「amazonも楽天もあるべな…」

「…そっちかいな...」



最近のお気に入りはこの「ものんくる」。
実際にはベースの人とヴォーカルの彼女の二人ユニットらしいが
やはりこの二人の才能が何しろ恐ろしいくらいに突出している。
もう30歳(!)くらい若ければ、私もバンドに入れて欲しいぐらい!?。

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煙草道?

kage

2015/09/04 (Fri)

DSC03933あ_DxOFP
P.Angenieux Paris 'Anastigmat' 2.9/45(1949)

イマイチ当ブログでは賛否両論なアンジェニューの不穏な描写…。
今年最初の「風に揺れるナナカマド」であった。



べつに品行方正な生き方をしてきた自負など全くない。
ライバル社を狡猾な策略で愚弄して、舌をペロッと出した事など
何度もあるし、逆に重大なミスをして平身低頭、イヤ、
衆人環視の中で土下座だってした事がある。

酒は殆ど暴力のようなバカな呑み方をしてきたし、
クスリだって…誘われた事は幾度もある。そのたび、
「ああ、俺コレ、どういうわけか身体に合わないんだよね」とか
「コレ吸うと俺、必ずリヴァースするから…」などといって
ギリギリ回避してきた。

理由はただ一つ…正義感…などでは全然なくて、
もうこれ以上「中毒」の対象を増やしたくなかったからだ…。

つまり「煙草中毒」である。

身体を壊して、嫌が応にも禁煙開始するまでの30数年間、
ただひたすら一途に「ハイライト」のみを偏愛し、
毎日確実に60本以上吸い続けてきた。
ざっと計算してみた…

60本x365日x35年で、なんとその数76万6千500本…。

これはもうアチコチぶち壊れて当然な本数…
全く自業自得である。

途中、会社の女子連や、家族からも…

「煙草やめて欲しいとは云わないけれど、我々のボスとしては、
 もうちょっとオシャレで高級イメージな煙草に変更して欲しい。
 ハイライトはイメージが悪い上に、なんだか下品な臭いがする…」

そんな云われ方もしたけれど、ヘヴィーで、どうやら臭いらしいハイライト愛は
遂に30数年間一途に変わらなかったのだ…(威張れた事では全然ないけど)。

いずれにせよ、人生の中のあらゆる局面に、ハイライトが常にポッケに
入ってて、ちょっと一服で、紫煙をくゆらせながら、
重要な決断をした事もあるだろうし、馬鹿笑いしたり、悔し泣きしたり
様々な局面をハイライトと共有していた事に間違いはない。
そんなハイライトを、たかだか病気ごときで裏切っていいのか!?
長年の友を切り捨てていいのか!? 

そんなバカな事を、真剣に考えたりもするのだが、
実に不思議な事に、コレが全くハイライトを吸う気がしないし、
自分が煙を吸い込むイメージをしただけで、何か咳き込むような
イヤな感じがするのだ。

せめてお守り代わりに、鞄に常にハイライトを仕舞っておこうかな…
なんて考えた事もあるけれど、今はハイライト=420円なんだって…
ドヒャーー!それじゃあまるっきり贅沢品じゃあないかあ!って、
そんな風に思うわけで、コレはもう完全に「禁煙病」なのかも
しれないなあって思うのだ。

煙草をまだ吸ってる頃、喫煙者を犯罪者か異常者のように蔑み、
憎み、徹底排除しようとする頑な人々の姿をたくさん見た事がある。
あれはあれで立派な禁煙病っていう精神疾患だな!そう思ったものだけど、
何だかそうなりつつある自分に気付き、ちょっと恐れを成すのである。

もちろん愛煙家のみなさんは、おしなべて「高額納税者様!」。
たくさん吸って、世の為ヒトの為、税金たくさん納めて
世の中を良くしてください!。



Tobacco Road」っていえば、まあブル−スの定番で、
いろんなブルースメンが取り上げる定番曲だけど、我々世代の
「タバコロード」といえば、竹田和夫さんの「クリエイション」!!
取りあえずそれしか思い浮かばないなあ…
というわけで、Creation -- 「Tabacco Road

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意地っ張りの薬?

kage

2015/09/02 (Wed)

DSC03852_DxOFP.jpg
Carl Zeiss Jena 'FLEKTOGON' 2.8/35 (2nd Edition-1964)

「Memory House….」 
何屋さんなんだろ??

昨夜は地元町内の若旦那に引っ張り出されて、いつになく
深酒してしまったら、案の定、本日朝から内臓が一斉に逆立ちしたような
ムカムカムカ...絶不調状態…。

まあ寄る年波もさることながら、近頃呑み付けてなかったものだから、
若旦那のハイぺースに煽られつつ、話題的にも、自分が知ってる
昭和40年代前後の町内の様子を語る会という側面と、
私の長期不在時代の町内の有り様、移ろいを知る機会という興味深いものだけに、
マッサンこと竹鶴政孝が、不遇の大阪時代に情熱を傾けて作り上げた
国産高級ウイスキーは、あっという間にボトル2本目に突入…!。

心の中では「やばいよやばいよ」って連呼してるんだが、
こちとらあいにくと、どんどんグラスに再注入される酒を敢えて制し、

「…いやもう結構」
「カラダに悪いし…」

などと無粋窮まるセリフは死んでも云えねえ江戸っ子…じゃない秋田っ子?
ただただ見栄っ張りで頑固でバブリーな、これがオバカ世代の呑み方。
もはやイクところまでイクしかないわけだ。

若旦那とは、彼の父親(故人)には昔「にいちゃんにいちゃん」
って、随分世話になったなあという感じで、私とは20歳も違う男だが、
酔いもあって…いや、最初からタメグチのオトモダチ状態。
私も同世代のつもりでバカ話を口走り、気取らずガハハと笑う…
もうこうなるとただのバカと阿呆の酔っぱらい。

帰りは何故か土砂降りのずぶ濡れになりながら、お互いを讃え合って
別れたまでは分かるけれど、その後は記憶なし。

朝起きてから、アチコチの不調にムカムカ悶々としながら、
ああなんで「もう結構!」「降参だよ、君の勝ちだ」って云えないんだろ…
二日酔いの薬より、意地っ張りを緩和する薬が欲しいなあと思うのだった。



表題の写真に関連して?? 
ローリングストーンズの名曲!
メモリー・モテル


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戦争の親玉

kage

2015/08/31 (Mon)

DSC04182.jpg
Yashica/Tomioka Auto Yashinon DS-M 1.7/50(1974)


日曜日は国会議事堂周辺を中心に、全国200〜300カ所で順次
今安保法案反対のデモが盛大に行なわれたらしい。

それを報道するメディアの対応が、予想通りまちまちなのも、
この国の政治(与野党どちらも)とマスコミの、大多数の民意との温度差、
乖離をあらためて浮き彫りにするものだ。(JOLFが一番酷い!)

かくいう自分も、デモに参加したい気持ちもあるけれど、
必ずしも「全面反対!」というわけでもない自分もいて、
素直に「戦争法案反対」「安倍退陣」と叫びながらの行進も
出来ないなあと思ったりもする。

自衛隊法と、PKO法は、やっぱりなんとかせねばならない。

しかし、即時米軍追従の戦に参加出来る「集団的自衛権」は絶対反対だ。

自衛隊の動きを杓子定規に縛る憲法部分だけ、
ほんのちょっとチョチョイと変えられないものか?

そういう良い知恵を絞り出し、実行出来る有能な政治家は現れないものなのか?
つくづくとそう思うのだ。

語弊あるかもしれないが、ホルムズ海峡の機雷掃海などどーだって良い。

例えばフィリピンも友軍で、少なくともNATO同盟国の一角だ。
それが南シナ海でカノ国と有事になったら、当然米軍は日本に

「我々のかわりに取りあえず中華叩いといてーな!」

なんてことになるのは自明じゃないか!?
何故誰も国会質問しないの?

どの口が
「チッチッチ、安保法制は戦争しない為の抑止力なんだよキミタチ…わかってないなあ」
なんていえるかなあ!?

どう考えても「戦争参加法案」にほかならないじゃないか!

経済政策は、取りあえず今のところは、安倍内閣の施策を支持して差し支えないけれど、
この法案はいかにも胡散臭いし、なにしろ噓が多過ぎる。
一旦廃案にして、バラバラにしてひとつひとつの法案を丁寧に審議し直して欲しいけど
まあ、無理だな。では、無理なら黙っとけ!?それも違うなって思う。

日本は毅然として「戦争は犯罪!どちらにも組しない!
と、高らかに宣言出来る国でありたい…そう思う。

それでもし攻撃されたらどうする!?って、必ず右翼の人はいうけれど、
そんな利害を超えて、平和で安定してる国を叩けるような国などあろうはずがないし
そうなる前に、キミキミそんなにカッカしないで、まず落ち着いて…
で、お宅はどうしたいの?…相談に乗るよ…。
それが外交で政治でしょって、言いたい。

そうした腹芸の上で、様々優位に立つ施策を狡猾にめぐらす…
それが大人の国の対応だと思うし、
落ち目の軍事大国アメリカが真に不得意な「寝技」だと思うなあ。



取りあえず今日はこれいっときます。
今ならさしずめ誰の事だろね?。
ボブ・ディラン戦争の親玉


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