離散家族の再会 来月20~26日に金剛山で=南北が合意

【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は7日から8日まで赤十字実務者協議を行い、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事を来月20日から26日まで北朝鮮の金剛山面会所で実施することで合意した。

 先月の南北高官協議の合意を受け、離散家族の再会行事実施に向けた赤十字実務者協議は7日午前、軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で始まった。全体会議と首席代表接触を断続的に続けた末、8日に合意書を採択した。

 離散家族の再会行事は昨年2月を最後に中断していたが、1年8カ月ぶりに再開されることになった。韓国側と北朝鮮側それぞれ100人が対象。

 行事の対象者の数と場所については特に意見の相違がなかったが、開催時期をめぐり溝があったようだ。韓国側は北朝鮮が朝鮮労働党創建70周年(10月10日)前後に長距離弾道ミサイルを発射する可能性があることを懸念し、来月初めの開催を提案した。しかし、北朝鮮側は行事の準備に時間が必要だとし、10月下旬の開催を求めたとされる。

 開催時期に関しては韓国側が北朝鮮側の主張を受け入れたことになる。

 韓国側は再会行事のほかに、▼離散家族の生死に関する全面的な確認▼離散家族の手紙のやり取り▼離散家族の故郷訪問▼再会行事の定例化――などの問題を解決するための方策を提示した。これに対し北朝鮮側は消極的な姿勢だったという。

 それでも双方は、赤十字の本会談を早期に開き離散家族問題の根本的な解決策を話し合うことで歩み寄った。

 先月の南北合意に基づき離散家族の再会が実現することから、南北の当局者会談開催や民間交流の活性化など、それ以外の合意事項の履行にも弾みがつくと期待される。

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