金正恩氏 キューバ・ナンバー2と会談=親善関係誇示か

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が7日、国交樹立55周年を記念して訪朝したキューバ政府ナンバー2のミゲル・ディアスカネル国家評議会第1副議長と会談した。朝鮮中央通信が8日に伝えた。

 金第1書記が訪朝した外国の代表と会うのは2013年7月以来2年2カ月ぶり。最高指導者となってから外国の代表と会うのは今回を含め5回となった。

 金第1書記は「朝鮮労働党創建70周年をひと月後に控え、キューバ国家代表団が派遣されたことは、わが軍隊と人民を大きく鼓舞する」として、北朝鮮とキューバの親善が今後も一層強まることに期待を寄せた。ディアスカネル氏は「両国の人民は反帝国主義、自主の最前線に立つ戦友。両国の親善協力関係の発展はキューバの党と政府の不動の方針」と応じた。

 また、歓迎公演も開かれ、金第1書記と李雪主(リ・ソルジュ)夫人がディアスカネル氏夫妻ら代表団と共に出席。今年7月以来、メディアに登場せず、解散説も流れていた女性音楽グループ「牡丹峰楽団」も出演し、キューバの名曲「グアンタナメラ」などを披露した。

 金第1書記がキューバ代表団と会談し、歓迎公演まで開いたのは、米国とキューバが約半世紀ぶりに国交を回復したことを受け、過去に「反米の同志」だった北朝鮮とキューバの関係が依然として強固であると誇示するためとみられる。

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