■陰謀論は通用せず
SKプラネットは地雷挑発によって北朝鮮に対する緊張感が最も高まった8月のツイッターから安全保障に関連する内容を含む投稿63万982件を抽出して分析した。北朝鮮に言及する投稿が毎日平均2万件に達する中、そこに含まれる単語は「挑発」「地雷」「砲撃」など北朝鮮の攻撃行為を示すものが1-3位を占めた。
今回も韓国政府が事件を最初に発表すると、ツイッターには「地雷挑発は北によるものではない」といった陰謀論などさまざまなうわさがまたもや登場した。「木函地雷(木箱に入った地雷)は韓国のものだそうだ。自作自演の全貌が明るみに出た瞬間!」といった陰謀論が毎日100-500件投稿された。特に北朝鮮が地雷埋設を全面否定した2日後の8月16日には「自作劇」または「韓国軍の地雷だ」などとする陰謀論に関する投稿が2641件とピークに達した。
しかし、それ以上は拡散しなかった。ツイッターでは「挑発」という単語をキーワードとする投稿が3週間で15万6090件に達した。「自作劇」関連の投稿を10倍以上上回った。「今回も北朝鮮に振り回されれば、大韓民国の立場はない」「挑発されれば、全国民が戦場に向かう準備ができている。恐れる理由はない」などという北朝鮮批判の投稿だった。
南北高官級協議が合意に達した直後には、それまでの自作劇という主張に対する批判が相次いだ。「天安もセウォル号もMERSも地雷も自作劇…。左派の脳みそは北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)に少しでも批判が加えられれば拒否感が生じるようだ」「兵士2人が脚を失った悲劇的な状況でも自作劇だと国民を先導する連中を公権力はなぜ傍観するのか」といった投稿が陰謀論を阻んだ。
メトリックスの趙一相(チョ・イルサン)社長は「以前はインターネット世論を主導する20-30代が陰謀論や政府責任論に感情的に流される傾向があった。最近は以前とは異なり、若者が北朝鮮の挑発を現実的かつ冷静な視点で判断している」と説明した。