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中国 チベット自治区成立50年祝う式典
9月8日 16時06分

中国政府はチベット自治区の成立50年を祝うとする式典を開催し、共産党政権の下で住民の生活水準が大幅に向上したと強調するとともに、チベット族に中国の国民としての意識を強めるよう求めました。
チベット自治区は今月1日、成立から50年を迎え、中国政府はこれを祝うとする式典を8日、中心都市ラサにあるチベット仏教の聖地、ポタラ宮の前で開催しました。
式典では共産党最高指導部でチベット問題を担当する兪正声政治局常務委員が演説し、「50年間で住民の生活水準は大幅に向上した」と、共産党政権の下での経済発展をアピールしました。また、チベット仏教を信じる住民の間で中国政府の宗教政策が抑圧的だという不満が強く、インドに亡命しているダライ・ラマ14世が支持を集めていることを念頭に、兪氏は「信仰の自由は十分に尊重され、各民族はダライグループと国際的な敵対勢力による分裂破壊活動を絶えず打ち負かしてきた」と主張しました。そのうえで、「偉大な祖国と、中華民族や共産党への帰属意識を強めなければならない」と、チベット族に中国の国民としての意識を強めるよう求めました。
演説のあとパレードも行われ、人民解放軍や武装警察と共に、中国の国旗や、毛沢東主席から習近平国家主席まで歴代の最高指導者の肖像を掲げた人たちが練り歩き、共産党の統治を前面に押し出しました。

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