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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設計画に関連し、翁長(おなが)雄志(たけし)知事は8日、同県名護市辺野古への移設の是非を問う県民投票を検討していることを明らかにした。那覇空港で記者団の質問に答えた。

 翁長氏は「昨年の一連の選挙で民意ははっきりしていると思うが、(国は)認めたがらない。いろんな意見も踏まえて考えていきたい」と説明。移設反対派が勝った昨年末の衆院選などを引き合いに出しつつ、県民投票について慎重に検討する考えを示した。

 県内では、移設反対派を中心に県民投票で民意をより明確に示すべきだという主張がある。移設問題などを話し合う政府との集中協議が7日に平行線のまま終了したことを受け、翁長氏は移設作業を再開するとしている政権の出方や県内の世論を見極めたうえで判断するとみられる。

 また、翁長氏は今月下旬にスイスで開かれる国連人権理事会に出席する意向も表明。沖縄が抱える基地問題を国際社会に訴えるため、演説する予定だ。(上遠野郷)