米グーグル:持ち株会社を新設 創業者は新規事業に軸足
毎日新聞 2015年08月20日 18時43分(最終更新 08月20日 19時18分)
【ワシントン清水憲司】米グーグルは、持ち株会社「アルファベット」を新設し、グーグルが持ち株会社の子会社となる組織再編を年内に実施する。創業者2人は持ち株会社のトップなどに転じる。事業内容が多様化する中、インターネット検索など安定した事業は後任に委ね、創業者は自動運転車を含む新規事業育成に軸足を移すとみられる。
グーグルは創業者のラリー・ペイジ氏が最高経営責任者(CEO)、セルゲイ・ブリン氏が社長を務めるが、それぞれ持ち株会社CEOと社長に転じる。グーグルCEOには上級副社長のスンダー・ピチャイ氏が昇格する。持ち株会社が新たに上場会社となる。
子会社となるグーグルは検索のほか地図のグーグルマップ、動画配信のユーチューブ、スマートフォンなど主力事業を引き続き担当するが、新規事業を研究する「グーグルX」やベンチャー企業への投資などは持ち株会社に移す。ペイジ氏はブログで「テクノロジー産業では革新的なアイデアが次の大きな成長を推進する」と述べた。