桜島:昭和火口で小規模噴火「日常レベル」

毎日新聞 2015年08月19日 11時08分(最終更新 08月19日 12時27分)

桜島で19日午前2時過ぎに観測された火映とみられる現象=国土交通省大隅河川国道事務所提供
桜島で19日午前2時過ぎに観測された火映とみられる現象=国土交通省大隅河川国道事務所提供

 気象庁は19日、桜島(鹿児島市)の昭和火口で、午前3時13分ごろにごく小規模な噴火があったと発表した。噴火警戒レベルが3(入山規制)から4(避難準備)に引き上げられて以降で初めての噴火だが、日常的に噴火が起きている桜島の基準では、噴火回数にカウントしない程度の規模だという。今後の火山活動への影響は「評価できない」としており、引き続き大規模な噴火への警戒を呼び掛けている。

 気象庁によると、午前2時過ぎ、昭和火口で高温の火山ガスなどが雲に映って赤く見える火映(かえい)現象が確認され、その後の噴火で噴煙が上空500メートル程度まで上がった。火山性微動も1回確認された。

 19日の火山性地震の回数は午前9時までに5回。地下のマグマの上昇により、山が膨張した状態も継続している。火映はレベル引き上げ前の1〜5月には頻繁に観測され、7月から減っていたという。【久野華代】

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