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【社会】

諫早開門、二審も認めず 福岡高裁、漁業者の控訴棄却

2015年9月7日 19時56分

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防閉め切りで深刻な漁業不振になったとして、諫早湾や周辺の漁業者ら53人が国に堤防排水門の開門を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(大工強裁判長)は7日、一審長崎地裁判決に続き、開門請求を退けた。

 同種の訴訟では5年間の常時開門を命じた2010年12月の福岡高裁判決が既に確定しており、今回の判決が確定しても国の開門義務は消えないが、司法判断の「ねじれ」は続いている。

 11年6月の一審判決は、コノシロなど一部魚種で漁場環境の悪化が認められると認定した一方、「権利侵害の程度が大きいとはいえない」と指摘。

(共同)

 諫早開門訴訟の控訴審判決で開門請求が退けられ、垂れ幕を掲げる漁業者側弁護士=7日午後、福岡高裁前

 諫早開門訴訟の控訴審判決で開門請求が退けられ、垂れ幕を掲げる漁業者側弁護士=7日午後、福岡高裁前
 

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