北京=林望
2015年9月7日07時20分
中国チベット自治区幹部は6日に北京で開いた会見で、インドに亡命したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が認定した宗教指導者パンチェン・ラマ11世の消息について問われ、「普通に暮らしているが、干渉されることを望んでいない」と述べ、当局の監視の下で生存していることを明らかにした。
同自治区が成立から50年を迎えたのを受けた会見で、自治区の統一戦線部門幹部はダライ・ラマ14世が1995年に認定したパンチェン・ラマ11世について「歴史や宗教的な決まりを無視して勝手に選んだもので無効だ」との立場を改めて示した上で、「健やかに成長しているが、いかなる干渉を受けることも望んでいない」と述べた。
パンチェン・ラマはチベット仏教でダライ・ラマに次ぐ宗教指導者。パンチェン・ラマ10世の死去後、ダライ・ラマ14世が1995年に「転生霊童」(生まれ変わり)の少年を認定したが中国政府が認めず、別の少年を継承者として認定。ダライ・ラマ14世が認めた男性は消息が途絶えたままになっている。習近平(シーチンピン)国家主席は6月、中国政府が認定するパンチェン・ラマ11世と会談し、「祖国の統一と民族の団結を守ることを希望する」と求めた。
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朝日新聞国際報道部
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