サンディエゴ=福井悠介
2015年9月6日18時29分
自衛隊が参加し、米カリフォルニア州で行われている米軍主催の水陸両用作戦訓練「ドーン・ブリッツ」で5日朝(現地時間)、日米やメキシコ、ニュージーランド両軍が一斉に上陸作戦を行い、報道陣に公開した。自衛隊は「日米間の訓練で離島防衛能力の向上が目的。集団的自衛権の行使は前提としていない」として、他国と上陸場所は隔てた。
この日は米海兵隊基地の海岸に、まず偵察用ボートでメキシコ軍、続いて水陸両用車でニュージーランド軍と米軍が上陸。最後に、浜に乗り上げられる揚陸艇で、自衛隊と米軍が艦艇から陸へ部隊を運んだ。
記者会見で米海軍のノーラ・タイソン中将は「各国との友好関係は世界の平和と安定を保障する米軍の任務にとって非常に重要」と多国間訓練の意義を説明。自衛隊に対しては「日米がともに参加する作戦で積極的な役割を果たしていくことをのぞむ」と述べた。
山崎幸二・統合幕僚副長は「訓練目的はわが国の防衛や島嶼(とうしょ)防衛に必要な統合運用能力や日米対処能力の維持向上。日米同盟のさらなる強化に寄与できる」と話した。(サンディエゴ=福井悠介)
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朝日新聞国際報道部
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