麻生太郎財務相は5日夕(日本時間6日未明)、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、上海株式市場の乱高下をめぐる中国当局の対応を「普通の国ではないような市場介入だった」と批判した。G20共同声明に盛り込まれた金融政策の透明性向上や市場との対話を進めるよう求めた。
G20での中国側の経済問題に関する説明は「もっとはっきり言えば、という所もなくもない」と述べ、十分ではなかったとの認識を示した。
一方、会見に同席した日銀の黒田東彦総裁は「各国が経済情勢に沿った対応をすることで、世界経済はバランスの取れた持続的な成長を遂げられる」と述べた。(共同)