在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関係団体が、国の助成金の不正受給に関与した疑いが強まったとして、北海道警は6日、詐欺容疑で札幌市中央区の朝鮮総連北海道本部と同市清田区の北海道朝鮮初中高級学校を家宅捜索した。
押収した書類を基に、慎重に裏付け捜査を進める方針。
捜査関係者や総連側の弁護士によると、札幌市の飲食店などが実際は雇用していない従業員を雇用したように装って国の助成金をだまし取り、北海道本部の建物に入居する関係団体が、その申請などに関与した疑いが持たれている。架空の従業員として初中高級学校の職員の名前が使われていたという。
6日午前10時半ごろ、捜査員約25人が北海道本部の家宅捜索を開始。総連関係者約10人が見守った。捜索は午後7時半ごろ終了し、段ボール20箱以上が運び出された。立ち会った弁護士によると、関係団体からパソコンや通帳などが押収されたという。
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