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拉致被害家族ら「不誠実な報告書 受け取らないで」
9月5日 18時46分

拉致被害家族ら「不誠実な報告書 受け取らないで」
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北朝鮮が拉致被害者などの調査委員会を設置して以降も帰国につながる進展がないなか、被害者の家族らが集会に出席し「拉致被害者の帰国は譲れないものであり、政府は事実と異なる不誠実な調査報告書は絶対に受け取らないでほしい」と訴えました。
5日、さいたま市で開かれた集会で、拉致被害者の家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは「北朝鮮が事実と異なる不誠実な調査結果を報告してくるのではないかと非常に懸念しており、政府はそのような報告書は絶対に受け取らないでほしい」と警戒感を示しました。
そのうえで「私たちにとって拉致被害者の帰国は譲れないものであり、政府は北朝鮮への働きかけを強め帰国に結びつく取り組みを進めてもらいたい」と求めました。
集会には一緒に拉致された母親、ミヨシさんの消息が分かっていない拉致被害者の曽我ひとみさんが母親が買ってくれた腕時計をして出席し、「日本に帰国することを諦めかけたこともありましたが、母に買ってもらった腕時計を見て『優しい母ちゃんに会いたい』と思い直し、北朝鮮で生き抜くことができました」と当時を振り返りました。
そのうえで「北朝鮮には『まだかまだか』と心が折れそうになりながら、帰国を待つ被害者がいることを忘れないでほしい。被害者が早く帰国でき、家族に囲まれた幸せな時間を取り戻せるよう願っています」と話しました。

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