SMAP中居正広、「歌はいちばん大事」
オリスタ 9月4日(金)7時0分配信
デビュー日である9月9日に、55枚目のシングル『Otherside/愛が止まるまでは』をリリースするSMAP。楽曲は、世界を舞台に活躍している“サムライ・ギタリスト”MIYAVIと、CM出演などでさらに注目を集めているバンド・ゲスの極み乙女。の川谷絵音による提供と、まさに“旬”がつまった作品となっている。常に変わらず、“攻め”の姿勢で魅了し続ける彼らに、今作への想いを語ってもらった。
【中居正広】
――55枚目のシングルがリリースされます。『Otherside』は、ロックな感じの攻め曲ですね。
中居 すごくMIYAVIっぽいなぁと思いました。歌詞の内容とか、あれ、本人の性格が出てるのかなぁ。もしかしたら、SMAPのことを考えて作ってくれているのかもしれないけど。前向きな、ノリのいい曲ですよね。
――レコーディングのときは?
中居 だいたい、2日ぐらい前にもらって、「ここ歌ってください」っていうところを覚えて、レコーディングに臨むってパターンなんだけど、どっちも難しかったなぁ。ま、どんな曲でも難しいですけど(苦笑)。
――そんな中居さんにとって、歌うことの意味って?
中居 SMAPの一員ですからね。でも、歌は得意なほうじゃないので、歌に関しては他のメンバーに頼る部分が多くなっちゃいますね。しかも、最近喉の手術をしたりして、ちょっとイガイガしちゃったり……。僕自身、SMAPの活動の中ではいちばん大事だと思ってます。普段思ってないことも、歌だったら歌えることもある。この『愛が止まるまでは』の歌詞の、<I love you>って言葉を口にするのも、歌だからできる。芝居なら、断ります(笑)。『らいおんハート』とかも、僕は結婚したこともないし、歌詞の意味が今でもよくわからない。でも、SMAPの歌だから、自分で解釈しながら、感情を乗せていくようにしています。
【木村拓哉】
――今作が発売される9月9日はSMAPのデビュー日ですが、そういった記念日的なものを意識したことは?
木村 ファンの方たちからの「9月9日、何かあるよね?」「何の日かわかってるよね!?」っていう指摘で、ああ、そうなんだと。僕らは基本、みんなに管理してもらってるんですよ(笑)。
――そうしたファンの意識が強いことについては、どう感じてますか?
木村 あり得ないくらい、ありがたいよ。自分たちに対して気持ちを向けてくれる人たちがいて、「何かないの!?」って望んでくれることがね。それに応えるっていうことが、うちらは非常に多い気がするんだけど。
――新曲『Otherside』はMIYAVIさんによる楽曲ですが、これまで顔を合わせていて、何かやりとりはありましたか?
木村 『SMAP×SMAP』(フジ系)に来てくれたときに「『Top Of The World』の次、何かない?」「言ってくれれば、全然ありますよ」みたいな、カメラ前トークはありました。彼は常に本音で接してくれる人なので、楽曲にも反映されているなと。
――木村さんのシャウトが映える曲ですが、最初から入っていたんですか?
木村 うん、MIYAVIの仮ボーカルでも入っていて、すごく彼らしかったですね。ディレクターから「ここは木村くんのソロだから好きにやって」と言われて2テイクして、どちらかを使うんだろうなと思っていたら、ふたつを足していたので、「こんなに入れたの!?」っていう。でもこういうパートは、わりと自分の趣味嗜好に合ってる気はします。
【稲垣吾郎】
――ニューシングルは、デビュー日にあたる9月9日発売ですね。
稲垣 『Otherside』はすごく攻めた曲。MIYAVIさんの曲は2度目ですけど、ハードなロックでもビートが細かいぶん、踊りやすいと思いました。メンバーもこういう曲は好きだと思います。『Top Of The World』しかりMIYAVIさんの作る曲は独特ですけど、来年25周年を迎えるにあたって前進し続ける、勢いを感じさせてくれます。ライヴでも映えそうな曲ですよね。
――『愛が止まるまでは』はゲスの極み乙女。の川谷さんとの再タッグ曲ですが?
稲垣 普段でも聴きそうな曲調なので、僕は好きです。ゲスの極み乙女。さんはアルバムを持っているくらい、好きなんです。メロディアスだけど、悲しげなところとか唯一無二ですよね。(アルバム『Mr.S』に収録された)『アマノジャク』は僕らのファンの方に「中居くんのことを書いたんですか?」って聞かれたらしいんですよね。実際は違ったみたいだけど、今回の『愛が止まるまでは』はどういう気持ちで書いたんだろう……。(改めて歌詞を読みながら)難しいけど、いい歌詞ですよね。<自分のために生きて 結果誰かのためになった それだけのことなんだ 悪くはないだろう>って、僕が言いそうですよね(笑)。
【草彅 剛】
――『Otherside』はハードなロックですが。感想は?
草彅 以前にMIYAVIさんに書いていただいた『Top Of The World』も、ライヴでいちばん盛り上がるところでSMAPのハードでワイルドなカッコ良さを引き出してくれました。そして今回はさらにパワーアップしてカッコイイ! SMAPの楽曲史上いちばんハードロックになっている感じだし、こういう曲を今のSMAPが歌えるというのが嬉しいです。いくつになっても守りに入らず、攻める姿勢がいいんじゃないかな、と思っています。
――特に気に入っている部分は?
草彅 サビに入る前の、<切り開いて! Our way Go>とか、好き。どの曲でも、大体サビに行く前が好きです。徐々に盛り上がって行く感じが、歌っていても気持ちいい。この曲もまさにそれで、さすがMIYAVI! って感じ(笑)。それにタイミング良く僕も、エレキギターを買ったばかり。だから曲を聴きながら“MIYAVIが鳴らすとこうなるんだ?”“どうやって弾くの?”って、さらにギター熱が高まっていますねぇ。
――さらに音に敏感になった?
草彅 音にはこだわりを持つ男になって来ましたねぇ、なんちゃって(笑)。
【香取慎吾】
――デビュー25周年イヤーへの一歩として、記念すべき9月9日にシングルをリリース。まず『Otherside』はMIYAVIさんの作曲ですが、リクエストされたんですか?
香取 いつものように候補曲の中に入ってた曲なんです。でも偶然、僕はMIYAVIのアルバムを好きで聴いてる時期だったから、彼に作って欲しいなっていう話をしたりしてたんだよね。求めてた通りだし、これからの僕らにピッタリな曲だなと思ったんですよね。
――ライヴでもいろんな見せ方ができそうですね。
香取 曲を聴いてたら、まずはいっぱい踊りたいなと思った。あのね、振り付けをイメージしてるときに、レコーディングでディレクターに「今までのシングルの中でいちばんのロックチューンですね」って言われて。「え? そう?」って思いながらスタジオのスピーカーで爆音で聴いたら、「そうだねぇ。これ激しいね!」ってあらためて感じたんですよね。今までのシングルの中では尖ってて、パワフルな曲。ライヴでも楽しみですね。
Text/菊地陽子(中居)、根岸聖子(木村)、洲崎美佳子(稲垣)、金子裕子(草彅)、川上きくえ(香取)
このインタビューはエンタテインメント情報誌『オリ★スタ』9/14号(9/4発売)に掲載しています。